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10 重井筒娘千代能
加賀文庫 函96-1
近世江戸における草双紙はその形態から、赤本、黒本、青本、黄表紙と名を変えた。文
化初年には、筋の複雑化と長編化により、それまでの5丁単位の分冊を適宜合冊する製本
方法がとられるようになり、合巻と称されるようになった。それまで絵題簽の貼外題であ
った表紙は、全面錦絵摺付表紙へと変わった。加賀文庫の草双紙はかなり改装がほどこさ
れているが、特に合巻類は表紙を並べると絵柄が続くものがあるため、こうした見開きの
形に綴じ直しているものが多い。 |