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小袖時代の到来

二五五四好今様美人 着物好
歌川豊国(三代)画 文久3年(1863)刊

現在の私たちが思い浮かべる江戸時代の着物は、小袖(こそで)と呼ばれるものです。もともと肌着として用いられていた小袖が、表着(うわぎ)として定着したのが江戸時代です。江戸時代は、老若男女、武士も町人も、つまりほとんどの人々の衣服に小袖が普及した時代です。

初商出世双六 小三馬作 歌川国輝画
安政元年(1854)刊

小袖とはその名の通り、袖口を小さく縫いつめて小型の袖にした着物のことです。その形状は江戸時代を通して変わることはありませんでした。しかし、模様や色は時代によって、また人々の階級によって違いがありました。特に小袖のデザインに大きな変化が見られるようになったのは江戸時代中期のことです。京都で誕生した画期的な技術・友禅染(ゆうぜんぞめ)の普及がその要因です。この技法によって、色・形ともに思いのままに染めつけることが出来るようになり、まさに多種多様の模様が入った小袖が生み出されるようになったのです。

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