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大江戸ファッション / 大江戸グルメ   


麻から木綿へ

[白木屋] 歌川国貞(初代)画 天保年間(1830~1844)刊

大伝馬町(おおでんまちょう)(現在の中央区日本橋あたり)には木綿問屋が多数軒を並べていました。江戸時代のファッションを考える際、忘れてはならないのが木綿の存在です。江戸時代は庶民の普段着の生地(きじ)が麻から木綿へ大きく移り変わった時代でもありました。
木綿は丈夫で肌触(はだざわ)りが良く、吸湿性も高い繊維です。さらに染色も容易に出来るため、浴衣(ゆかた)のような単衣(ひとえ)や綿入れ、足袋(たび)や布団など様々な用途で使用されました。高価な絹と違い値段も安かったため、木綿は庶民の暮らしになくてはならないものとなったのです。

『画本東都遊』より[紺屋の図] 浅草菴編 葛飾北斎画 享和2年(1802)刊

このような木綿の普及には、藩の綿作りを奨励する政策があります。特に畿内や東海地域は綿の産地として有名ですが、全国各地で作られた木綿が江戸に集まり、大伝馬町のような問屋街が生まれました。

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