都立中央図書館における書庫の環境管理

2009年10月26日更新

<はじめに>

 当館の書庫は、地下に設置されている書庫(地下4層)と地上書庫(2階~4階)に大別されます。しかし、地上書庫スペースの一部が、2008年の工事で、閲覧室に改変されました。このため書庫固有の空調系統が分断され、もはや書庫としての環境を維持できなくなりました。そのため、ここでは主に地下書庫について触れることにします。


<施設全般について>

1) 空気環境

 当館施設の空気環境は、全館空調システムにより管理されています。地下書庫では、湿度管理を優先させるため再熱空調方式を採用しています。また、年6回の空気環境測定を行い、安全衛生環境基準に適合するよう調整しています。

安全衛生環境基準による測定内容と許容範囲
  • 浮遊粉塵の量…0.15mg/m3以下
  • 一酸化炭素の含有率…10ppm以下
  • 二酸化炭素の含有率…1000ppm以下
  • 温度…17℃~28℃
  • 相対湿度…40%~70%
  • 気流…0.5m/s以下

2) 照明設備

 施設の照明はそのほとんどが蛍光灯によるものです。他に中央ホールなどの高天井部分は高輝度放電灯を使用しています。 地下の閉架式書庫では紫外線防止型蛍光灯に加え、人感センサーによる点滅方式により紫外線防止の効果と省エネを兼ねています。

<地下書庫>

1) 地下書庫の温湿度管理

 地下書庫は地表から11mの深さに4層で構成されています。各層ごとに3室の書庫が作られ、面積はそれぞれ450.5㎡(A書庫)、409.6㎡(B書庫)、368.6㎡(C書庫)です。
 当館書庫の温湿度管理は、再熱空調方式(冷房機能により除湿したあと、設定した温度に温めてから送風する)をメインに、除湿機9台を補完的に併用することにより行っています。
 室温は年間を通じて22~24度。湿度については、低湿度期(11月~4月)で40%~45%、多湿期(6~10月)で50%~55%程度となっています。
 また、地下書庫内の空気圧を陽圧にして、外部からの塵埃や真菌類の侵入を防いでいます。

2) 地下書庫の照明設備

 地下書庫内の照明は、図書資料の紫外線による劣化防止の措置として、紫外線防止型蛍光灯を使用しています。さらに、上部3層は人感センサーによる点滅方式をとっています。また、地下書庫の最下層は集密書庫となっており、移動式書架の使用部分の照明が自動的に点灯するようになっています。これにより、点灯時間を必要最小限にしています。

3) 集密書架(移動書架)

 最下層(B2階)の地下書庫3室では空間の有効活用のため、電動式集密書庫を採用しています。

 (2009.3)

このページの先頭へ▲