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保存・修理についてのQ&A

2022年9月更新

これまでに実施した区市町村立図書館等職員向けの製本研修会(会場:都立中央図書館)では毎回多数の質問をいただきます。その中から、主な質問と回答を以下に紹介します。この他、資料保存や修理・補修についてご質問がある場合は収書担当資料保全担当にお気軽にお問い合わせください。
なお、当館ホームページのほか、『防ぐ技術・治す技術―紙資料保存マニュアル―』(日本図書館協会 2005刊)や日本図書館協会資料保存委員会のホームページ「資料保存に関するQ&A」にも、さまざまな保存・修理についての知識・技術が紹介されていますので、参考にしてください。

連絡先
都立中央図書館サービス部資料管理課収書担当(資料保全担当)
電話:03-3442-8451(代)

修理材料・道具

Q和紙などの材料や道具の購入先は?
A種類や量によっても違うが、図書館用品を総合的に扱う業者や大型の文房具店等でも入手できるものもある。また、日本図書館協会資料保存委員会のホームページに掲載されている「補修に使用する道具・材料一覧(例)」も参考になる。
Q(和紙の代用に?)ティッシュペーパーを使って修理している人が職場にいるが。
Aティッシュペーパーは薄くて柔らかいが、強度の点では和紙と比較して圧倒的な違いがあるため、修理には向かない。修理に使う和紙について詳しくはこちら
Q「あし」に使う紙は?
A和紙がよいが、洋紙であれば中性紙を使う。コピー用紙はおおむね中性ではあるが、再生紙であることが多く、不純物が多く、紙の繊維が短くて強度に難点がある。
Q補修に、「セロハンテープ」「ページヘルパー」「和紙テープ」などの粘着テープを使ってはいけないか。
A絶対ダメということではなく、修理する資料の価値による。使用に際しては、粘着テープの欠点や弊害について正しく知っておく必要がある。詳しくはこちら
Q「ブッカー」の切れ端などを修理に使うことがあるが...
Aブックカバーの用途としての「ブッカー」は補修用の粘着テープとしては、厚みがあり、不向きである。粘着テープを修理に使う際の注意事項はこちら
Q職場ででんぷん糊を使っているのを見たことがない。どこで入手できるか。
A文房具屋で売っているでんぷん糊でよい。
Q筒状紙ヤスリに使用している紙ヤスリの番号(荒さ)は?
A150番。国会図書館では240番。だいたい200番前後が適当であろう。
Q「ボンド」にもいろいろあるが、どのようなものを使えばいいか。
Aいわゆる木工用「ボンド」(PVAcポリビニルアセテート)でよい。通常はそれ以上接着力の強い、例えば金属用「ボンド」などは使う必要もないし、かえって弊害が大きい。接着力が強いほど、乾くとガチガチに固くなって、二度と剥がせなくなる。文房具にある「液状のり」(PVAIポリビニルアルコール)も同様の弊害があるので、修理には使用しない。
Q締め機や重しの代わりに輪ゴムでもよいか。
A輪ゴムではきちんと押さえることができない上に、変形したり歪んだりする。せめて板で挟んでから輪ゴムでとめる。それでも重しの方がよい。重さのあるものならば何でもよいので、わざわざ輪ゴムを使う必要はない。ただ、背の部分のように重しが使えない場合がある。都立図書館ではそのような場合でも上から紙を当ててよく擦って接着させているが、その部分に紙などを当ててから包帯(伸縮性)を巻いて締める場合もある。
Q無線綴じ本の修理(鋸目綴じ)で溝に埋込む麻糸の太さと「ボンド」の種類は?
A

当館では5本撚りの麻糸を使用している。麻でもいいし、細い糸を何本か入れてもよい。「ボンド」は木工用より接着力の強いものを使用せざるをえない。

Q混合糊の配合は?
A用途(使用箇所)にもよるので一概にはいえないが、通常はでんぷん糊2、ボンド1程度の割合で混ぜてから水で薄めて使用する。用途(使用箇所)によって濃さを調整する。
Q切取ページ補充などで、コピー用紙でコピーをとっているが良いか。
Aその資料の保存年限にもよるが、長期保存の資料であればコピー用紙(再生紙)ではなく、上質紙の中性紙を使用した方が良い。コピー用紙は現在ほとんど中性紙ではあるが、古紙パルプから製造する過程で様々な化学物質が混入しており、その強度とともに長期保存用としては好ましくない。

修理方法

Q資料によって、修復の度合い、方法が変わってくるのではないか?
A全くその通り。研修会でも最初に強調したが、その資料の重要性、利用頻度、損傷程度から総合的に修理の度合いや方法が決まってくる。ときには修理しないことが最良の選択ということもある。
Q酸性化の強い紙は、糸でかがっておくよりも、バラバラな状態にしておく方がよいか?
A程度にもよるが、劣化した紙は糸で切れて(破れて)破損を進行させる恐れがある。資料保存の観点からすれば、バラバラの状態がよい。中性紙の箱に入れる等の処置を行うと安全である。
Q接着剤の乾く時間の目安は?
A接着剤の種類と量による。でんぷん糊で一晩、でんぷん糊に「ボンド」を混ぜた混合糊で2、3時間程度。乾燥には板に挟んで重しを載せて時間をかける必要がある。乾いたようにみえても後で歪みが出ることもある。
Q落書き、書き込みの修理は?
A消しゴムで消せる鉛筆書きの他は、都立図書館ではしていない。染み抜き用の薬液は酸性度が高いなど悪影響があることが多い。水性のものは水か湯、油性であればアルコールで軽減する。どうしてもと言うのなら、専門業者に頼む方法がある。
Q修正液で上から塗りつぶしてしまうことがあるが、良くないのか?
Aどうしても見かけが気になるというのなら、仕方ない。
Q水に濡れて波打った本の修理は、小分けに再度湿らせてプレスするのか?
Aそのとおり。全体を一度に湿らすのは不可。それほど手間がかけられない場合は、周辺部だけがゆがんでいる場合が多いので、小口を霧吹きなどで湿らして締めれば、ある程度直る。
Qカビの除去方法は?
A

カビの発生した資料を隔離し、胞子を撒き散らさないように注意して乾燥、除去する。その後、エタノールで消毒しておく。書架についても消毒しておくとよい。消毒用エタノールの方が殺菌力が高いが水分を20〜30%含んでいるのでその点の注意が必要である。水分をほとんど含まない無水エタノールもある。いずれにせよ、色材などでアルコールに弱い材料もあるので注意する。また沈着した色素の除去は困難である。
しかし、カビは環境改善しないかぎり必ず再発する。環境改善と点検による早期発見・対処が肝要である。
詳しくはこちらのページをみていただきたい。

また、東京文化財研究所のホームページに掲載されている「文化財のカビ被害防止チャート」も是非参考にしてほしい。

Q醤油などのシミがついた本のシミ抜きに、家庭用の酸素系漂白剤を塗った後、水をつけて別の紙に吸い取らせる、という方法をとったが大丈夫か?
A

漂白剤は長期保存の資料であれば危険である。水または湯で湿らせたタオルで上から軽くおさえて別の紙(吸い取り紙)に汚れを吸い取らせる。これで充分シミは薄くなる。「落書き」への対応でもそうだが、シミや汚れについても、それが資料に今後影響がない程度に除去することを念頭に、文字が読み取れればよいという程度に考えて、無理やり綺麗にする必要はないのでは。薬品のみならず水でも、与えれば資料にとって負担になる。「必要最低限の修理」を心がけたい。もちろんこの場合も、その資料の保存年限によっては、漂白剤その他の薬液を使用するという判断はありうる。

参考文献 

マーガレット・ヘイ著 増田勝彦訳「紙本の漂白-その簡単な化学と作業工程(Ⅰ)」『古文化財の科学 第32号』pp.100-105.(1987)
マーガレット・ヘイ著 増田勝彦訳「紙本の漂白-その簡単な化学と作業工程(Ⅱ)」『古文化財の科学 第33号』pp.68-78.(1988)
マーガレット・ヘイ著 増田勝彦訳「紙本の漂白-その簡単な化学と作業工程(Ⅲ)」『古文化財の科学 第34号』pp.71-82.(1989)

Q粘着テープの接着剤が本に残ってしまったときの対処法は?
A
  • ベトベトした接着剤が残っている場合
    文字のない部分であれば、表面の紙ごと薄くはがす。
    文字のある部分はアルコールや市販のシールはがし等を用いることもできるが、接着剤によっては剥がせないこともある。また、文字のインクがにじむ場合もあるので、事前に目立たない箇所で試してみる方がよい。
    その他、炭酸カルシウム(アルカリ性で安価、危険性も低い)などの微粉末をかけたり、薄い和紙を上から貼ったりし、ベタベタしないようにする方法もある。
  • 劣化が進み、ベトベトしない接着剤が残っている場合
    有機溶剤を使用して除去する方法があるが、専門家でない人にはすすめられない。ただ、劣化した接着剤をそのままにしておくと、より劣化が進み、その部分が欠損してしまう恐れがあるので、上から薄い和紙をでんぷん糊で貼っておくのが現実的である。
Q糸の切れた本の修理方法は?
A

原則としては、きちんと糸かがりされたものなら、かがりなおすことになる。ただ、完全に全ての糸が切れていない場合は、切れた糸をのり止めして応急処置することもできる。

Qハードカバーの背の上が破れやすい。どういう修理がよいか?
A

破れに糊(濃い目の混合糊)を入れ、その上から薄い和紙を貼る。または、状況次第では、背を取り替える方がいい場合もある。
この修理方法についてはこちらのページのテキストをみていただきたい。

なお、このテキストで紹介(使用)している「クータ」のミニサイズのものを作成して、裂けた部分に潜り込ませるという簡便な方法もある。

また、『防ぐ技術・治す技術―紙資料保存マニュアル―』(日本図書館協会 2005刊)にも紹介してあるので参考にしてもらいたい。

この破損は、修理以前の取り扱いに問題がある。本を棚に詰め過ぎずゆるめに余裕をもって配架する。まず、職員が天に指をかけて本を取り出していないか。利用者は職員がどんなふうに本を取り扱っているのかを見ているものである。

Qハードカバーでノドがぱっくりと割れた場合の修理方法は?
A糸綴じの場合は、糸が緩んでいるだけなら解体して「背固め」をし直しせばほぼ大丈夫。糸が切れてしまった場合は、糸をつないでから同様に背固めし直すことになる。また、無線綴じの場合はもう一度無線綴じをやり直すことになる。いずれもかなり専門的になる。応急措置としては、『図書館雑誌』2000年4月号の「重症資料治療法」を参考にしてほしい。また『防ぐ技術・治す技術―紙資料保存マニュアル―』(日本図書館協会 2005刊)も参考になる。
Q「ホチキス」で中綴じされた本は、今回の講習のように三つ目綴じをすると開かなくなってしまうが?
A

真ん中で三つ目綴じ(図参照)すればよい。

三つ目綴じのイメージ

Q歪んでしまった本は、どうしたら治るか。
A残念ながら簡単な方法はない。解体し、背固めをし直せばよい。また、何らかの方法で背固めに湿気を与えた状態で形を整えたまま乾かせば、歪みはなくなる。形を修正したままの状態で、しばらく締め機で挟むとか重しを載せておけば多少は修正される。
Q一枚ものの地図はどのような取扱がよいか?
A

当館では不活性のポリエステルフィルムに、超音波ウェルダーで溶着溶断して封入している。両面接着テープでも封入できる。資料を傷めることなく閲覧・複写ができる。展示する際にも便利である。ただし、資料が酸性紙の場合、フィルム内に封じ込めることによって劣化を促進させるおそれがあるので、事前に必ず脱酸処理をする必要がある。

Q利用者からの返却資料から悪臭がした場合、臭いを除去するには?
A気になるようであれば、風を当てて臭気を飛ばしたり、消毒もかねてエタノールを噴霧する。エタノール使用の注意点については、「カビの除去方法」の項目を参照のこと。また、旧来言われている活性炭や重曹のほか、最近はさまざまな消臭グッズが発売されている。密閉された容器のなかに資料を入れて、それらを使用する方法も考えられるが、さまざまな方法についての実験結果報告があるので参考にしてほしい。
Q新聞原紙の脱酸について
A

大量であれば業者に依頼するのがよい。少量であれば脱酸液を作って自館でも行える。費用、その他を検討して方法を選ぶ。場合によってはマイクロフィルム等、代替保存を考慮したほうがよいこともある。

Q資料の天の汚れはヤスリかけ?
A気になるようであればそれがよいと思う。当館では150番の紙ヤスリを使用している。
Q新着資料の装備でノドに三角形のテープを貼っているが?
A表紙にかけた透明フィルムカバーの切れ端などを貼ることがあるようだが、これは極めて悪影響を与える。ページとページの間に「橋わたし」のように貼ることも、むしろ破損を招きかねない。「開き癖」をつけてノドに力がかからないようにしてやる
Qのりしろの両面に糊をつけるには?
A片面に塗ったあとのもう片面に塗る際には、机の端からのりしろ部分を飛び出させて塗ればよい。いずれにせよ、マスキングして手早く、しかもよく糊をなじませること。
Q修理で貼り間違えてしまった場合どうするか?
A水分を与えたり、蒸しタオルで蒸したりして剥がす。剥がせない場合は無理をせず、場合によっては、ページを切り取り、「あし(足)」をつけてやり直す。
いわゆるアラビア糊のような液状糊(主成分:ポリビニルアルコールPVA)については、乾くとガチガチになり剥がせなくなることがあるので、修理には使用しない。
Q資料が水に濡れてしまったとき、自分たちにできる方法は?
A

とにかく水分を吸い取る。紙をページの間(場合によっては10〜20ページ毎に)に挟んで、それを何回も繰り返す。大方の水分がなくなったら、そのままにしておくと乾けば歪んでしまうので、形を整えて、板に挟んで重しを載せた状態で乾かす。48時間以上、湿気を含んだ状態で放置すれば、カビの危険にさらされる。迅速に作業を行う。特に急を要するのは、アート紙やコート紙などの塗工紙(とこうし)である。この紙は接着剤が塗ってあるものなので、水に濡れ、乾いてしまうとほとんど剥がせない。一刻も早く、濡れているうちに剥がす。迅速に処置できない場合は乾かないように「時間稼ぎ」が必要となる。

Q1ページだけでなく、十数ページにわたり固まって外れた本がある。どうしたらよいか?
A

それはあじろ綴じの本であろうと思われる。あじろ綴じは折丁になっているので折丁がまとめて外れる。ページがバラバラになっていなければそのまとまりを1ページと考え糊をつけて挟み込む。バラバラになっていたら折丁の真ん中で三つ目綴じ(図参照)をして挟み込むとよい。

三つ目綴じのイメージ

Q画集などの大型本の修復方法は?
A

糸とじの本で糸が切れている場合は綴じなおす必要があるが、多少の糸のゆるみならば背を洗って背固めしなおせばよい。大型本にはクータを入れるとしっかりする。

Qノドまで写真や絵がある無線とじの本でページが抜けてしまった。その場合の修復方法は?
A

次のような方法を試してみてください。

Qページが縦(目の方向)に破れている場合、補修する和紙はタテ目、ヨコ目、どちらの目で使用するのがよいか?
A原則として、紙はタテ目で使用するが、タテ目の破れにタテ目の紙を使うと、補修をしても裂けやすくなるため、強度を上げるためにわざとヨコ目に貼ることもある。本紙の劣化具合を考えて、タテ目ヨコ目どちらで使用するか判断する。
Q江戸時代の和装本を、密閉ポリ袋(商品名「ジップロック」)に入れて保管しているが、虫損の痛みがひどくなってきているような気がするのだが。
A

まだ虫がいるようであれば、まず早急に殺虫しなければならない。殺虫方法はいろいろあるが、簡便な方法としては冷凍や脱酸素による方法もある。例えば、冷凍であれば-20℃〜-40℃で3〜14日間で殺虫する。詳細については下記機関で確認するとよい。

その後の保存は、密閉容器ではなく保護用紙で作成した保存容器や和紙を使用した方がよい。

Q和本の糸切れはどうしたらよいか。全部糸を替えた方がよいか?
A状態による。切れが一部であれば、「利用に耐えうる最小限の修理」の原則から、切れた糸を表紙にでんぷん糊で糊止めしておけばよい。また、もし全部の糸を替えて糸綴じし直すことがあったとしても、元の糸は一緒に保存しておくとよい。
Q劣化している表紙にラベルを貼りたい。どのようにすれば良いか?
Aそのまま貼るより、一度少し大きめの和紙にラベルを貼り、それを表紙に薄いでんぷん糊で貼る。その際も糊を塗る部分をできるだけ小さく(例えば上部のみ)貼ると良い。
Qガムが紙に貼り付いてしまった。
A布などの強い素材であれば、冷凍して強引に取ることもできるが、紙の場合はできない。 エタノールを与えれば簡単に取れる。無水エタノールがなくて、消毒用のエタノールを使用する場合は、水分を含んでいるのでそのままにすると紙が波打つので、乾くまで重しを載せておく。

その他

Q図書館資料を介した新型コロナウイルス感染を防ぐ対策はどのようにしたらよいか。(COVID-19対応)
A資料を介した新型コロナウイルス感染を防ぐ最も効果的な対策は、資料利用前後の手洗いと手指の消毒である。それに加え、利用された資料の一定時間の隔離も有効だ。詳しくは日本図書館協会資料保存委員会がまとめた「図書館資料の取り扱い(新型コロナウイルス感染防止対策)について-人と資料を守るために-」を参照されたい。
Q「ブッカー」装備について。
A「ブッカー」のような透明フィルムカバーは、よく利用される資料の汚損を防ぐという意味で有効である。ただし、一度貼ると剥がすことは困難であり、フィルム自体も劣化する。貴重な資料には使わない。また修理することも困難になる場合があるので、単純に表紙を覆う以外の余分な場所にベタベタ貼らない。
Q「ブッカー」をかけた児童書の汚れを落とすのに化学洗剤付きの水スポンジを使っているが。
Aブッカーの上から拭くだけなら製本・修理としては問題ない。ただ、化学物質であるのでアレルギーへの配慮から、その後水拭きなどをしておいた方がよいのでは。
Q他市の広報で見たが、「ポストイット」は使ってはいけないらしい。なぜか。
Aポストイット(3M社製)に代表される、のり(接着剤)付き付箋は、紙を傷めてしまう危険があるので、特に中長期保存の資料には使用してはならない。

その危険とは、紙の状態にもよるが、第一に剥がす際に紙の表面を剥ぎ取ってしまう恐れがあり、第二にはのり(接着剤)が紙に悪影響を及ぼすからである。

ポストイットのように簡単に剥がせるものであっても、剥がした後に少なからずののり(接着剤)が紙に残留してしまう。
Q貸出予約などで、補修のために時間がかけられない資料はどうしたらよいか。
Aきちんと修理するにはそれなりの時間が必要である。時間がない場合は、そのまま貸してそのまま返してもらい、その後修理する。応急修理で貸す場合でも「ページヘルパー」などでページとページを「橋わたし」するような修理、再修理ができなくなるような修理はしない方がよい。
Q開架する前に一手間かければよい方法があれば教えてほしい。
A「一手間」ということであれば、「開き癖」であろう。見返しとそれに続く数ページのノドの部分を折り曲げ開き癖をつけておくと、利用するときにその部分までしか開かないので、ノドの部分への負担が軽減できて壊れにくくなる。特に無線綴じの本に有効である。

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