10. 木曾街道六十九次之内 御嶽
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木曾街道六十九次之内 御嶽
歌川国芳画 住吉屋政五郎 嘉永5年(1852)6月 大判錦絵竪1枚
東京誌料 062-C003-052
平家滅亡後、平家の武将景清は、主君の仇源頼朝を討とうと機会を窺っていた。平重衝によって焼き討ちされた東大寺の大仏供養の場に頼朝が訪れると知り、僧兵に身をやつしの命を狙うが、見破られ逃げ失せる。
大仏を露座にし、遠くに五重塔を配して高さを表現している。大仏の肩に乗った景清が遥か下を見下ろす構図が効果的。大仏の身の丈を宿の名「みたけ」にかけたらしい。
枠は平家の紋である揚羽蝶、画題の周囲は景清の所縁の薊の花である。