6. 〔鯰と要石〕
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〔鯰と要石〕
[安政2(1855)]刊 大判錦絵竪1枚
請求記号:東0277-C40
地震は地中の鯰が動くことで起こると信じられていたことから、安政地震の後、鯰を素材とした戯画「鯰絵」が大量に出版され、人々にもてはやされた。
地震のあった十月は、神無月とも呼ばれ、全国の神々が出雲に集まるため不在となる月である。要石に寄りかかっているのは、留守居役の恵比寿と推察されている。その恵比寿が居眠りした間に大鯰があばれたということであろうか。日頃要石で鯰を押さえている鹿島大明神が、早く行ってかたをつけなくてはと馬を急がせている。