6. 大日本帝国造営御所之図
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大日本帝国造営御所之図
歌川広重(三代)画 明治21年(1888)10月10日刊 加藤兵太郎 錦絵三枚続 大判錦絵3枚続
The Imperial Palace Constructed by the Empire of Japan
請求記号:東193-C3
何度も変更された皇居の造営計画ですが、明治16年(1883)には建物を和風木造、内装を和洋折衷とする案に決定し、翌年から工事が開始されました。明治21年(1888)10月27日に竣工を迎えた宮殿は、公的な儀礼や饗宴の場であった表宮殿(画像内中央手前)、皇族の居住空間であった奥宮殿(画像内中央奥)、賢所などの祭祀施設から成り、それぞれ旧西丸跡、山里(旧西丸御殿の後庭)、吹上に造営されました。また、洋風煉瓦造の宮内省庁舎(画像内右側)も、この時に建設されました。この宮殿は、第二次大戦後にほぼ同じ場所に建てられた現在の宮殿に対して、明治宮殿と呼ばれています。
完成した宮殿の様子は、特別コレクション第24回で紹介した資料「大日本帝国御造営之図」にも描かれています(クリックすると、リンクが開きます)。