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武州古改江戸之図
文化12年（1815） 写図彩色　57.8×89.5cm
請求記号：A16-1

四代将軍家綱の時代、承応（1652〜1655）の頃の図。「承応江戸図」と呼ばれている。描かれた範囲は狭く、青山や浅草や本所、深川などの地域は描かれていない。しかし、三代将軍家光の頃を描いた 『武州豊島郡江戸庄図』（請求記号：A13-2）と比較すると、浜離宮のあたりにあった御鷹場が大名の下屋敷となっており、市街地が拡大していることがわかる。
本図には「江戸斎藤氏」の蔵書印のほかに、1．「長禄江戸図」と同様に 『江戸名所図会』（請求記号：加256）の編纂者である斎藤幸孝（莞斎）の蔵書印と書き込みがあり、もとは刊行されたものであることがわかる。