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4. 江戸城西丸仮御殿御表向御中奥向大奥向総地絵図

江戸城西丸仮御殿御表向御中奥向大奥向総地絵図の画像

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江戸城西丸仮御殿御表向御中奥向大奥向総地絵図
甲良筑前控 [元治度] 写
請求記号:東6171-21

元治元年(1864)7月完成の西の丸仮御殿の全体平面図である。文久3年(1863)の火事で西の丸、本丸、二の丸御殿が相継いで焼失した後、幕府は、本丸御殿再建を断念し、西の丸に旧来の構造を大幅に変更した簡素な仮御殿を造営し政庁とした。
白書院に代わって黒書院が配され、表(おもて)・中奥(なかおく)の構成は、大広間、黒書院、御座之間、御休息、御小座敷となった。彩色は、黄色が表御殿、薄紅が中奥、薄墨色が土蔵と石敷となる。大奥は黄色が御殿、薄紅が長局、薄橙が広敷(ひろしき)、鼠色が土蔵と井戸廻りである。広敷は男性役人の執務室である。表・中奥と大奥の境には、土蔵が建ち並んでいる。
左側には「二階絵図」と書かれた貼り紙がある。二階には外交関係役職の執務室「外国方」、「御目付方外国掛」等が見える。
この貼り紙の下に、御駕籠台という将軍が出かけるときの正式玄関がある。大広間に設けられており、慶応元年(1865)5月には、将軍家茂が征長軍を率いて江戸城を出陣した。
上余白に総奉行老中水野和泉守、最下段に大棟梁甲良筑前、その他役人名、諸職人名を記す。奥書には「元治元甲子年十二月大棟梁甲良筑前控」とあり、10代目棟全が竣工後に作成した記録図と考えられる。

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