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6. 木曾街道六十九次之内 板橋

木曾街道六十九次之内 板橋

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木曾街道六十九次之内 板橋
歌川国芳画 住吉屋政五郎 嘉永5年(1852)5月 大判錦絵竪1枚
東京誌料 062-C003-003

左上に街道風景、宿駅名から連想される人物事柄を大きく描いた揃い物。やや強引な語呂合わせも見られる。コマ絵の風景は小さいが、枠が内容にちなんでおり、これを読み解く面白さもある。
江戸日本橋の次、中仙道二番目の宿板橋は曲亭馬琴の読本『南総里見八犬伝』第三輯巻二に取材した一場面。八犬士の一人犬塚信乃の持つ宝刀村雨丸を狙う蟇六は、神宮川で信乃を水死させようと溺れたふりを装う。信乃は奸計とも知らず蟇六を救おうとするが、小船の上では左母二郎によって村雨丸がすり替えられてしまう。
信乃と蟇六、うしろから泳ぎ寄る悪船頭の土太郎が孤を描くように配され、画面下部には魚影も見え水中の雰囲気をうまく表現している。まるで水槽を横から見たような構図が目を引く。国芳は水の描写を得意としていた。画題の周囲は八犬伝にちなんで子犬が取り囲んでいる。

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