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2. 言志録

言志録

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言志録
佐藤一齋著 写 1冊
請求記号:121/KW/5

一齋の著論の多くは写本として伝わり、存命中に刊行されたものは数著にすぎない。この『言志録』は刊行された代表的著述で、後の『言志後録』『言志晩録』『言志[テツ](老の下に至)録』と併せ「言志四録」と総称されている。内容は、学問、思想、道徳、人生観など人生万般に亘る計1133条の随想・箴言録。
幕末から明治にかけて多くの人士に愛読され、影響を与えた。西郷隆盛も四録から101条を抄録して座右に備え、精神的支柱としていたという。近年では小泉元首相が衆議院での議論中その一節をとりあげて注目された。
掲出は表紙に「稿本第一」とある。『言志録』については稿本5冊と版本2冊を所蔵するが、それらを比較すると様々に推敲が重ねられたことがわかる。河田文庫にはこのように同一書でも様々な段階のものが収蔵されており、成立過程や著者の意識を探る上でも興味深い。

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