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腹暦
佐藤一齋著（自筆）　22冊
請求記号：121/KW/18

一齋自筆の日記。腹は心中の意、つまりごく個人的な日記という意味であろう。天保9年67歳の正月から88歳で亡くなる安政6年9月まで、1年1冊の22冊を所蔵する。内容は簡単な記述が多く、出来事を詳しく記録するというよりもスケジュールを中心としたメモ、備忘録といったもの。情報量は多くはないが、22年間の長期に亘るため、人名などを辿っていくと、その多彩な交流、師弟関係などがわかり、貴重な資料とされている。
掲出は、ペリーが浦賀に渡来した嘉永6年6月部分。前丁の3日に「浦賀沖へ異国船渡来」とあり、9日には昌平坂学問所寄宿舎北楼での稽古は沙汰のあるまで延引とされている。翌年正月のペリー再来に際しては、娘婿の迪齋も応接掛に随行して浦賀に出張した。