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7. 江都新大橋雪乃朝タ子供遊の図

江都新大橋雪乃朝タ子供遊の図

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歌川貞虎画 山本平吉 天保頃刊 大判錦絵3枚続
東京誌料 0472-C13

雪の降った翌朝、身の丈ほどもありそうな雪玉を作る子、かじかんだ手に息を吹きかける子、子守りの背から男の子の髷を引っ張る赤ん坊、桶にでも張った氷だろうか、ぶらさげて触れ太鼓のようにして遊ぶ子などが活き活きと描かれている。草履をくわえて離さない小犬の姿もかわいらしい。白地に薄墨で摺られた下駄の歯の跡や足跡の乱れた様が効果的である。背景の遠近法はかなり強引で、橋脚の間を抜ける船の描写などには無理がある。
新大橋を右手に、むこうに富士を望むとすれば、深川側から描いたことになる。背景はどこまで実景に即しているかわからないが、当時の江戸図と見合わせると、正面の屋敷は陸奥国平藩、安藤対馬守の上屋敷であろう。左手は三つ又あたりとすれば、黒い塀は田安殿の下屋敷となる。
貞虎は国貞の門人で、文政から天保に作品がある。

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