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7.日光菌譜

日光菌譜

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[加賀翠溪(豊三郎)写] 昭和4年 大 1冊 版心に「洗雲亭」とある料紙を使用
請求記号:加3282

花卉や園芸に関する典籍を多く収集していた加賀氏ですが、茸に対しても関心を持っていたらしく、昭和3年から4年にかけて、ここに挙げた「日光菌譜」のほか、以下の資料を筆写しています。
「菌史」(請求記号:加3277) 末尾「昭和三年五月/依帝国図書館本謄写焉(印翠渓)」
「坂本浩然菌譜」(加3279) 末尾「昭和四年三月/依帝国図書館本謄写焉(印翠渓)」
「信陽菌譜」(加3281) 末尾「昭和四年四月/依白井博士所蔵本謄写焉(印翠渓)」
これらの資料では、判型の小さい「菌史」を除き、いずれも版心に「洗雲亭」とある料紙を使用しています。また、筆写時期は不明ですが、「皇和蕈譜」(加3280)という資料でも、同様の料紙を使用しています。「信陽菌譜」の末尾にある「白井博士」とは、本草に関する蔵書で有名だった白井光太郎(しらいみつたろう)博士(1863-1932)のことかと思われます。近代以後においても、「写本」という形での書物の収集が行われていたということが分かります。
この「日光菌譜」の末尾(上掲)には、「昭和四年第三月/依楂[コウ](草冠に考)書屋白井博士所蔵本謄写焉(印翠渓)」とあります。「楂[コウ]書屋」とは、やはり本草に関する典籍の収集で有名だった早川佐七(香邨(こうそん)と号す)の室号です。加賀文庫では、その目録である「楂[コウ]書屋図書目録」(加82)も所蔵しており、加賀氏が本草に関する典籍の収集に意を注いでいたことが窺えます。

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