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5. 頭書古今和歌集遠鏡

頭書古今和歌集遠鏡の画像

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頭書古今和歌集遠鏡 とうしょこきんわかしゅうとおかがみ 本居宣長著 山崎美成註 天保14年(1843)刊 8冊
請求記号:井2124

『古今和歌集』の口語訳である本居宣長の『古今和歌集遠鏡』に山崎美成(やまざきよししげ)が頭注を加えたものです。宣長の原文の口語訳はそのままに、難解な語句に頭注を加え、初学者に向けたより平易な入門書となっています。頭注部分の文章はほぼ、賀茂真淵の注釈書『古今和歌集打聴』によっていますが、小さな頭注のスペースの中に収めたことは美成の国学者としての力量を示しています。美濃版の大型本であった『古今和歌集遠鏡』から、親しみやすい小型本の体裁に変えた本書は広く読者を獲得しました。
山崎美成は、国学者屋代弘賢(やしろひろかた)、文人中村仏庵、曲亭馬琴らとともに、珍しいものを持ち寄り批評や考証する「耽奇会」(たんきかい)、江戸や諸国の奇談を披露し合う「兎園会」(とえんかい)などの寄合を結成した考証随筆家として著名な人物です。考証随筆『耽奇漫録』(たんきまんろく)や馬琴の随筆『兎園小説』(とえんしょうせつ)が、その成果として生まれました。

<参考文献>
田中康二「『古今集遠鏡』受容史」 関西学院大学『日本文芸研究』64巻1号 2012.10 p.1-43

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