2.客衆肝照子
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客衆肝照子 山東京伝著 北尾政演(まさのぶ)画 一冊 天明6年(1786)刊 蔦屋重三郎 請求記号:函7-11
京伝の洒落本の第二作で、遊女や遊郭の客など吉原の人物の身振りや話し方の特徴を絵と文で精細に描写した作品です。洒落本に現れる類型的人物の特色をよくとらえています。なお、題名は、歌舞伎役者の演技とせりふを記し、勝川春章の絵を添えた「役者氷面鏡(やくしゃひもかがみ)」(明和8年(1771)刊)のもじりです。
また、序文を寄せた「尻焼猿人(しりやけのさるんど)」は、姫路藩主の弟であり、絵師としても有名な酒井抱一(忠因(ただなお))です。