7. 桜姫全伝曙草紙(さくらひめぜんでんあけぼのそうし)

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桜姫全伝曙草紙 山東京伝著 歌川豊国画 五巻五冊 文化2年(1805)刊 僊鶴堂鶴屋喜右衛門 請求記号:特467

 清水寺の僧清玄(せいげん)が、参詣に来た桜姫の美に惑って堕落し、死後その執念が桜姫につきまとうという、浄瑠璃・歌舞伎の脚本の一系統である「清玄桜姫物」に、お家騒動をからめた作品です。京伝は、「勧善桜姫伝(かんぜんさくらひめでん)」(大江文坡(ぶんぱ)著 明和2年(1765)刊)という仏教説話の構成を借りながら、様々な説話を織り込んで複雑化し、変化に富んだ筋立てとしています。
 刊行の2年後の文化4年(1807)には、「桜姫操大全(さくらひめみさおたいぜん)」として大坂で芝居に脚色されて上演されました。
 なお、京伝自身は、同じ題材を用いて文化8年(1811)に「桜姫筆再咲(さくらひめふでのにどざき)」という合巻(文化年間(1804~1818)以降に流行した草双紙の一種で、一冊五丁のものを数冊まとめて綴じたもの)を刊行しています。

 

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