10. ヘマムシ入道昔話(へまむしにゅうどうむかしばなし)

 ヘマムシ入道昔話の画像

 

ヘマムシ入道昔話 山東京伝著 歌川国直画 六巻二冊 文化10年(1813)刊 和泉屋市兵衛 請求記号:函97-2 

 京伝の合巻の一つで、表紙絵は歌川豊国、コマ絵と本文は弟子の歌川国直が描いています。「ヘマムシ入道」とはヘを頭、マを目、ムを鼻、シを口と顎に見立て、「入道」を体に見立てる子どもの文字遊びの一種です。京伝の考証随筆「近世奇跡考」にも「ヘマムシ夜入道」として取り上げられています。
 表紙に描かれる役者似顔絵は、上編の右側の人物が二代目尾上松助(三代目尾上菊五郎)、左側の人物が二代目沢村田之助、下編の右側は五代目岩井半四郎、三代目坂東三津五郎です。
 内容は、蝦蟇(がま)の妖術使いの「天竺徳兵衛(てんじくとくべえ)もの」に、近松門左衛門の「曽根崎心中(そねざきしんじゅう)」の「お初・徳兵衛もの」を加え、さらに野晒悟助(のざらしごすけ)などの男伊達を登場させ、全体として敵討ちに仕立てています。

 

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