10. 千代田之御表 将軍宣下(ちよだのおんおもて しょうぐんせんげ)

千代田之御表 将軍宣下の画像 
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千代田之御表 将軍宣下 楊洲周延(ようしゅうちかのぶ)画 明治30年(1897) 大判錦絵3枚続
請求記号:東614-C1-16 

 将軍宣下(せんげ)は徳川宗家の当主が征夷大将軍に任命される儀式で、江戸幕府の礼典の中でも最も重要なものでした。三代将軍の徳川家光までは上洛して行われていましたが、四代将軍家綱以降は、江戸城に勅使を迎えて儀式が執り行われました。大名は、この日のために槍や挟箱(はさみばこ)を初めとする道具を新調し、普段よりも供連れの人数を増やしたそうです。
 将軍は、黒書院で装束を整え、白書院で御三家や上位の大名の挨拶を受けた後、大広間で勅使・院使によって届けられた宣旨を披見・拝礼しました。式後、諸大名・旗本と対面しましたが、大名たちは頭を上げてその姿を見ることはできず、老中が代表して祝賀の意を伝えるのみでした。
 こうして征夷大将軍は、軍事権、政治権、立法権などを掌中にしました。格式が明確化された舞台“大広間”、その大広間に家格順で平伏する大名たち、その中で、武家の最高権力者として君臨したのです。

 こちらの資料は、「東京都立図書館デジタルアーカイブ(TOKYOアーカイブ)」でもご覧いただけます。
 
 また、将軍宣下の際の様子は、特別コレクション第44回で紹介した「徳川盛世録」にも描かれています(クリックすると、リンクが開きます)。

 

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