『東京のユニバーサルデザインとバリアフリー』の巻

平成26年6月3日作成
情報サービス課都市・東京情報係

◆「新しい「東京都福祉のまちづくり推進計画」を策定
(報道発表資料 平成26年4月18日 福祉保健局 )
◆「安全・快適で魅力ある都市の実現 ユニバーサルデザインの推進 21億円(21億円)(平成26年度予算の主な事業)
(『広報東京都』 平成26年4月号)

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 東京都では、2020年の東京オリンピック・パラリンピックの開催を控え、すべての人が安全・快適に生活し、訪れることのできるユニバーサルデザインを基本理念とした福祉のまちづくりを推進しています。
 ユニバーサルデザインとは「年齢や能力の如何にかかわらず、すべての人が使いやすいように工夫された用具・建造物などのデザイン」(『広辞苑第6版』より)のことです。 また、関連事項としてはバリアフリーがあります。バリアフリーとは「身体障害者や高齢者が生活を営むうえで支障がないように商品を作ったり建物を設計すること。また、そのように作られたもの」(『広辞苑第6版』より)のことです。
 少子高齢化社会や高度な情報化社会が進行する中で、すべての人々が暮らしやすい社会にしていくには、まちづくりなどのハード面だけでなく、人々の多様性への理解を進めるなどソフト面のユニバーサルデザインやバリアフリーも重要です。
 今回は、東京都や都内の自治体の状況を中心に、関連資料をご紹介します。

☆印は都立中央図書館所蔵の資料です。★印はインターネットのホームページで関連の情報を見ることができます。

東京都の取組

福祉のまちづくり

★「東京都福祉のまちづくり条例」 東京都福祉保健局
東京都は、平成7年に「東京都福祉のまちづくり条例」を制定し、「やさしいまち東京」の実現をめざし、バリアフリー化を進めてきました。平成21年に改正した条例では、条例の理念をバリアフリーからユニバーサルデザインとして、「すべての人が安全、安心、快適に暮らし、訪れることができるまちづくりの実現」をめざしています。

★「東京都福祉のまちづくり推進計画(平成26年度~平成30年度)」 東京都福祉保健局
「東京都福祉のまちづくり条例」に基づき策定された「福祉のまちづくりに関する施策の総合的かつ計画的な推進を図るための基本となる計画」です。計画期間は平成26年度から平成30年度までの5年間で、「円滑な移動、施設利用のためのバリアフリー化の推進」などの5つの基本的視点のもとあらゆる分野の102の事業を盛り込んでいます。

☆『東京都福祉のまちづくり条例施設整備マニュアル 第3版』 東京都福祉保健局生活福祉部地域福祉推進課編 東京都福祉保健局生活福祉部地域福祉推進課 2009.3 (T/ 369.2/ 5320/ 2009) 
「東京都福祉のまちづくり条例」に基づき、施設を円滑に利用できるようにするための整備基準について、詳しく説明されたマニュアルです。現在、このマニュアルは改訂作業中で、平成26年中に改訂版の発行が予定されています。
「東京都福祉のまちづくり条例」に定める整備基準だけでは補いきれない、店舗内部の整備についてまとめられています。

上記の紹介資料は東京都福祉保健局のホームページの「福祉のまちづくり」でご覧いただけます。

東京都福祉保健局ホームページ > 分野からのご案内 > 福祉保健の基盤づくり > 福祉のまちづくり

交通関係

☆『バリアフリー便利帳 : 地下鉄全駅バリアフリー設備掲載』 [東京地下鉄株式会社/編] 東京地下鉄 2013.4 (T/ 686.5/ 5030/ 2013)
東京メトロ、都営地下鉄の各駅のエレベーター等の主なバリアフリー設備の一覧が掲載されています。

☆『事業概要[東京都交通局] (平成25年版) 』 東京都交通局総務部編 東京都交通局総務部 2014.8 (T/ 681.2/ 5001/ 2013)
東京都交通局の事業概要の中に、都営バスや駅での福祉対策について記載されています。

☆『駐車場ユニバーサルデザインガイドライン: 誰もが利用しやすい駐車場づくりをめざして』 東京都道路整備保全公社編 東京都道路整備保全公社 2007.2 (T/ 685.4/ 5024/ 2007) 
駐車場のユニバーサルデザイン化を推進するための考え方、指針を示したガイドラインです。

☆「駅のバリアフリー化 バリアフリーの質を向上し移動をもっとスムーズに」 『消費と生活』 316号 (2014年3・4月)  p.10-13 消費と生活社 (雑誌)
東京都内の駅のバリアフリー化の現状について検証されています。

建築物関係

★「建築物のバリアフリー」東京都都市整備局
東京都が制定する、「高齢者、障害者等が利用しやすい建築物の整備に関する条例」(建築物バリアフリー条例)について記載があります。また、「東京都福祉のまちづくり条例」との関係についても述べられています。

東京都都市整備局ホームページ > 各部別にみる > 市街地建築部 >建築物のバリアフリー

都立公園

☆「都市公園に関する「福祉のまちづくり」の現状-バリアフリーからユニバーサルデザインへ-」  『都市公園』173号 (2006年7月) p.65-70 東京都公園協会 (雑誌)
都立公園でのバリアフリーや「東京都福祉のまちづくり条例」に基づくユニバーサルデザインへの取り組みについて書かれています。

東京都内の自治体のガイドライン・計画等

最近、刊行された都内自治体の福祉のまちづくりに関するガイドラインや計画書を紹介します。

☆『ユニバーサルデザインまちづくりガイドライン: 誰もが移動しやすく、利用しやすく、わかりやすいまちに』 新宿区都市計画部都市計画課編集 新宿区都市計画部都市計画課 2011.3 (DT/ 36・518/ 5015/ 2011)
新宿区に暮らし、活動する人々が活動しやすいことを目的として、ユニバーサルデザインを取り入れたまちづくりを行うためのガイドラインです。

☆『世田谷区ユニバーサルデザイン推進計画(後期) : 平成24年度~平成26年度』 世田谷区都市整備部地域整備課編集 世田谷区都市整備部地域整備課 2012.3 (T/ 54・369/ 5021/ 2012) 
平成21年3月に6年計画で策定された「世田谷区ユニバーサルデザイン推進計画」の後期3年間の計画です。前期(平成21年度から23年度)の実績を踏まえ、区民の意識調査の結果や東日本大震災などの社会環境の変化に対応し、「防災」や「利用者の声」等を踏まえた計画となっています。

☆『町田市福祉のまちづくり推進計画』 [町田市役所地域福祉部福祉総務課編] 町田市地域福祉部福祉総務課 2012.3 (T/ 85・369/ 5078/ 2012) 
ユニバーサルデザインの理念に基づき「すべての人が安全で安心してずっと住み続けることができる」福祉のまちづくりのための計画書です。4つの推進分野と38の推進事業があげられています。期間は2012~2016年度までの5年間です。

☆『日野市ユニバーサルデザインまちづくり推進計画 : 第二次日野市バリアフリー基本構想』 日野市まちづくり部都市計画課編 日野市まちづくり部都市計画課 2012.6 (T/ 84・518/ 5017/ 2012) 
日野市ユニバーサルデザイン推進条例に規定された計画で、平成32年度までを計画期間としています。「だれもが自由に快適に移動でき、かつ情報を発信し得られるユニバーサルデザインのまちづくり」を目標にしています。

ご紹介した資料は、各自治体のホームページで全文、または一部がご覧になれます。

様々なユニバーサルデザインやバリアフリー

ユニバーサルデザインやバリアフリーは、様々な分野を対象としています。入門書を含め、関連資料をご紹介します。
☆『ユニバーサルデザインのちから : 社会人のためのUD入門』 関根千佳著 生産性出版 2010.1 ( NEXTシリーズ) (501.8/ 5220/ 2010)
多くの実例に即して解説された入門書です。今後の高齢化や情報化社会でのユニバーサルデザインの必要性についても記述されています。

☆『人間工学とユニバーサルデザイン新潮流 : 実践ヒューマンセンタードデザインのものづくりマニュアル 改訂版』 ユニバーサルデザイン研究会編 日本工業出版  2013.3 (501.8/ 5163/ 2013) 
人間工学に基づく設計技術の視点より、車、雑貨や子供のためのデザインなど幅広い分野ユニバーサルデザインについて具体的にわかりやすく書かれています。

☆『カラーユニバーサルデザインの手引き』 教育出版CUD事務局編著 教育出版 2012.10 (757.3/ 5138/ 2012)
誰にとっても判別しやすい色づかいを行うためのマニュアルです。実例をあげながら、問題点や改善方法を紹介しています。

☆『ウェブアプリケーションのためのユニバーサルデザイン』 Wendy Chishol 著 オライリー・ジャパン 2009.12 (547.4/ 6412/ 2009) 
ウェブアプリケーションを誰でも使えるようにデザインする方法について解説されています。付録として、刊行当時の日本の状況についての記述があります。

☆『さわって楽しむ博物館 : ユニバーサル・ミュージアムの可能性』 広瀬浩二郎編著 青弓社 2012.5 (069.0/ 5134/ 2012)
博物館や美術館での視覚障害者支援の実例や教育現場での触覚を生かした学習方法などが紹介されています。それらを踏まえ、誰もが楽しめる博物館であるユニバーサル・ミュージアムの実現方法についての提案がなされています。

☆『ユニバーサルサービス : すべての人が響きあう社会へ』 井上滋樹著 岩波書店 2004.5 (369.27/ 5201/ 2004)
建築物などのハード面のみでなく、コミュニケーションや人的サポートのソフト面からもすべての人々が暮らしやすい社会の実現するための提案がなされています。

☆「交流のひろば 道路空間におけるサインのユニバーサルデザインの検討」 『建設機械施工』 66巻 2号 通巻768号 (2014年2月)  p.70-75 日本建設機械施工協会 (雑誌)
高齢者や障害者、外国人などの交通弱者への移動支援としてサイン、特に、高齢者とロービジョンの方に対するさまざまなサインを検証、紹介しています。

☆「発想の転換が生み出すこれからのバリアフリー(第1回) やんなきゃいけないと思っていませんか?」 『設備と管理』 47巻 7号 通巻613号 (2013年7月) p. 60-65 オーム社 (雑誌)

☆「発想の転換が生み出すこれからのバリアフリー(第2回) 誰もが使いやすいビルの空間作りのために」  『設備と管理』 47巻 9号 通巻615号 (2013年9月)p. 56-60 オーム社 (雑誌)

☆「発想の転換が生み出すこれからのバリアフリー(第3回) 五感で感じる心地よいビル空間とは」  『設備と管理』 47巻 11号 通巻617号 (2013年11月)p.59-63  オーム社 (雑誌)

☆「発想の転換が生み出すこれからのバリアフリー(第4回) 東京五輪に向けたおもてなし,そして防災への取組み」  『設備と管理』 48巻 1号 通巻620号 (2014年1月) p.51-56 オーム社 (雑誌)

☆「発想の転換が生み出すこれからのバリアフリー(第5回) ビル内の「縦の移動」と防災への取組み」  『設備と管理』 48巻 3号 通巻622号 (2014年3月) p.94-97 オーム社 (雑誌)

☆「発想の転換が生み出すこれからのバリアフリー(第6回) 設備投資だけが優しさなのか」  『設備と管理』 48巻 5号 通巻624号 (2014年5月)  p.61-65 オーム社 (雑誌)
障害者である著者(松村道生氏)によるビルのバリアフリーに関する提言です。固定観念にとらわれない様々な視点より、具体的な問題提起がなされています。

★「ユニバーサルデザイン海外事情」日本ユニバーサルデザイン研究機構
日本ユニバーサルデザイン研究機構>UD資料館 >UD海外事情 >ユニバーサルデザイン海外事情 >ユニバーサルデザイン海外事情を見る に、「電車」「バス」「道路」「トイレ」「その他」について欧米やアジアの各国のユニバーサルデザインの現状が掲載されています。

★「国際ユニヴァーサルデザイン協議会(IAUD)」 国際ユニヴァーサルデザイン協議会(IAUD)
「ユニヴァーサルデザインのさらなる普及と実現を通して、社会の健全な発展とくらし創りを目指す」ことを目的とした国内最大の推進団体のホームページです。

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