『東京防災 今やろう。~図書館でできること~』の巻

平成28年1月7日
情報サービス課都市・東京情報係

◆「日常備蓄をおすすめします!~「都民の備蓄推進プロジェクト」の展開~」
(『広報東京都』 平成27(2015)年9月 防災特集 4頁)
 
「「東京防災」の作成について」
(報道発表 平成27(2015)年8月21日 総務局)

このほかのクローズアップ都市・東京情報
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このコーナーでは、都政や東京のニュースや話題をとりあげ、インターネット情報と都立図書館の資料をご紹介します。
さらに詳しい情報をお求めの場合には、御来館いただくか、電話(03-3442-8451)、Eメールレファレンス、文書でお問い合わせください。

 
 『東京防災』が東京都総務局総合防災部から刊行されました。災害に対する事前の備えや発災時の対処法など、今すぐ活用でき、いざというときにも役立つ情報を分かりやすくまとめた完全東京仕様の防災ブックです。
 今回は、『東京防災』のほか、東京都の防災計画、江戸・東京の災害に関する資料をご紹介します。
 図書館でできることは、過去の災害の被害を知ることだけでなく、過去の災害の教訓をもとに作られる防災対策を知ること、自然災害を由来として名づけられた地名を知ることです。
 今できることを始めてみませんか。

<参考>こちらも併せてご覧ください。
*クローズアップ都市・東京情報 『東京の地盤』の巻(2014年2月)
*クローズアップ都市・東京情報 『東京の防災の今』の巻(2012年8月)
*クローズアップ都市・東京情報 『東京の防災を考える』の巻(2011年7月)

☆印は都立中央図書館所蔵の資料です。★印はインターネットのホームページで関連の情報を見ることができます。

東京防災

『東京防災 今やろう。災害から身を守る全てを。』 東京都総務局総合防災部防災管理課編・発行 2015年9月
 都内の全ての家庭に配布されるA5サイズの版のほか、学校に配布される学校版、主に視覚障害者が使用する機器に対応の音声コード添付版、外国語版として英語版があります。また、東京都防災ホームページでは、PDF版のほか、デジタルブック版、中国語(簡体字、繁体字)版、韓国語版を見ることができます。さらに、家庭配布版にのみ添付されている避難経路の確認や家族の情報を書き込める「東京防災オリジナル防災MAP」は、同内容の情報をホームページで確認することができます。

「東京防災」デジタルブック版(東京都総務局)
「東京都防災マップ」(東京都総務局)

『防災ノート「東京防災」 防災教育教材 高等学校版』 東京都教育庁総務局指導部指導企画課編・発行 2015年8月 
 児童・生徒が主体的に防災について調べ、考え、家族と一緒に行動するために作られた防災教育教材です。『東京防災』とともに使用することが考えられていて、高等学校版のほか、小学校1年生~3年生版小学校4年生~6年生版中学校版があります。

地域の危険度を知る

『あなたのまちの地域危険度 地震に関する地域危険度測定調査(第7回)』 東京都都市整備局市街地整備部防災都市づくり課編・発行 2013年9月 (T/369.3/5096/2013) 
 地震の揺れによる建物の倒壊、火災の発生と延焼、災害時の避難や消火・救助等の活動の困難さを考慮しそれぞれの危険性を地域ごとに表した地域危険度測定調査結果による各危険度ランク図がカラーで掲載されています。
「地震に関する地域危険度測定調査(第7回)(平成25年9月公表)」(東京都都市整備局)

『南海トラフ巨大地震等による東京の被害想定報告書』 東京都防災会議編・発行 2013年3月 (T/369.3/5367/2013) 
『首都直下地震等による東京の被害想定報告書』 東京都防災会議編・発行 2012年5月 (T/369.3/5330/2012) 
 東京都が作成した特定の地震を想定した被害想定です。

『江東内部河川流域浸水予想区域図』 東京都都市整備局市街地整備部防災都市づくり課編 東京都都市整備局 2013年9月 (T/369.3/5098/2013) 
 東京都が管理する中小河川については、大雨による浸水予想を都が作成しています。国や都が作成する浸水想定区域図等をもとに区や市が洪水ハザードマップを作成・公表します。

「浸水予想区域図」(東京都建設局)
 東京都が作成・公表している浸水予想区域図。平成12年の東海豪雨に相当する大雨が降った際に危険な場所(浸水の予想される区域)、危険の程度(想定される浸水深)が掲載されています。

「洪水ハザードマップ」(東京都建設局)
 大雨により河川が氾濫した場合等に備えて、住民が迅速に避難できるよう、洪水ハザードマップが23区25市から公表されています。大雨時に危険な場所(浸水の予想される区域)、危険の程度(想定される浸水深)、避難場所、避難経路等の災害対応のための情報などが掲載されています。

防災計画・防災プラン

☆『東京都地域防災計画 震災編』平成26年修正 [本冊別冊資料] 東京都防災会議編・発行 2014年7月 (T/369.3/5058/2-2014-1,2)
☆『東京都地域防災計画 風水害編』平成26年修正 [本冊別冊資料] 東京都防災会議編・発行 2014年7月 (T/369.3/5058/1-2014-1,2)
『東京都地域防災計画 火山編』平成21年修正 東京都防災会議編・発行 2009年6月 (T/369.3/5058/3-2009-2) 
『東京都地域防災計画 大規模事故編』平成21年修正 東京都防災会議編・発行 2009年6月 (T/369.3/5058/4-2009-2) 
『東京都地域防災計画 原子力災害編』平成24年修正 東京都防災会議編・発行 2012年11月 (T/369.3/5058/5-2012) 
 災害対策基本法の規定に基づき、東京都防災会議が策定する計画です。 東京都、区市町村、防災機関等が、その有する全機能を有効に発揮して、都の地域における災害の予防、応急対策及び復旧・復興対策を実施することにより、都民の生命、身体及び財産を保護するとともに、都市の機能を維持することを目的としています。
 なお、各区市町村においても計画が策定されます。

「地域防災計画」(東京都総務局)

『東京の防災プラン 世界一安全・安心な都市を目指して』 東京都総務局総合防災部防災管理課編・発行 2014年12月 (T/369.3/5416/2014) 
 地震、風水害といった自然災害に対して、都民・地域、企業及び行政が、2020年度までに備えるべき防災の主な取組についてまとめたものです。

災害史を学ぶ

 図書館でできること。それは、住んでいる地域やよく行く場所などで実際にあった災害の歴史を知ることです。
 東京では、安政の大地震や関東大震災などの地震災害、江戸時代の大火がよく知られています。また、以前は神田川や石神井川などの中小河川で集中豪雨や台風による水害が頻繁に発生していました。
 これらの資料はとても多くあります。その中から、ここでは、明治43年水害と伊豆諸島での噴火災害を取り上げます。

明治43年水害

『東京低地災害史 地震、雷、火事?…教訓! 葛飾区制施行80周年記念特別展図録』 葛飾区郷土と天文の博物館編・発行 2012年10月 (T/22・369/5014/2012) 
 平成24年に葛飾区郷土と天文の博物館で開催された展示の図録です。豊富な絵図、地図や写真などとともに関東平野の歴史災害を解説しています。

『天明以来ノ大惨事 明治43年水害と岩淵 平成23年度秋期企画展』 北区飛鳥山博物館編 北区教育委員会 2011年10月 (T/369.3/5316/2011) 
 平成23年に北区飛鳥山博物館で開催された展示の図録です。明治43年水害が東京に与えた被害、特に北区岩淵の様子や被災後の荒川放水路の建設を紹介しています。

『古老が語る明治43年の下町の大水害』 岡崎征男編著 下町タイムス社 1995年7月 (T/20・51/3004) 
 明治43年の水害について、当時を体験した方から聞き取った水害、その後、建設された荒川放水路にまつわる各地の様子がまざまざと伝わります。

伊豆諸島での噴火災害

『三宅島噴火災害誌 平成12年(2000年)』 東京都総務局総合防災部編・発行 2007年3月 (T/15・369/5008/2007) 
 平成12年に発生した三宅島での噴火とそれに伴う島民の長期にわたる全島避難を災害対応を中心に記録したものです。

『昭和61年(1986年)伊豆大島噴火災害活動誌』 東京都総務局災害対策部編・発行 1988年3月 (T/81・36/8/G) 
 昭和61年に発生した伊豆大島での噴火とそれに伴う1万人余の島民の全島避難を災害対応を中心に記録したものです。

『全島避難せよ ドキュメント伊豆大島大噴火』 NHK取材班著 日本放送出版協会 1987年2月 (T/81・36/3001) 
 昭和61年の伊豆大島噴火と島民の全島避難の様子をNHK取材班が書いたものです。避難時の緊迫したやりとりが伝わってきます。

『三宅島噴火災害誌 昭和37年』 東京都総務局行政部編・発行 1964年2月 (T/85・36/1/G) 
 昭和37年三宅島噴火の災害記録です。

『伊豆七島噴火史並びに地形地質』 東京都公園観光課編・発行 1950年2月 (T/80・45/1/G) 
 有史以来の伊豆七島の噴火記録を歴代の古文書から紹介するとともに、伊豆七島の火山の成り立ちを地質調査から明らかにしたものです。

地形を知り東京を歩く

 東京は西から東へ、関東山地から武蔵野台地、東京低地と続いています。さらに東京湾へ注ぐ河川が様々な地形をつくり出しました。地形を知ることはその地域に隠された危険を知る手がかりになります。

『体感!東京凸凹地図 地形のヒミツが見えてくる』 東京地図研究社編・著 技術評論社 2014年5月 (T/454.9/5010/2014)
 地図を陰影段彩図で表現、地形の高低をわかりやすくするとともに、特徴ある各地域の様子や歴史を紹介しています。

『デジタル鳥瞰 江戸の崖 東京の崖』 芳賀ひらく著 講談社 2012年8月 (T/454.9/5008/2012)
 地形の高低のなかでも、「崖」に着目した書。そのまま残るものもあれば、切り崩されて街が作られ坂になっていくのも東京ならでは。著者が各地の崖を写真で紹介しています。

☆「特集・東京地形散歩 凸凹を遊ぶ」 『東京人』 314号(2012年8月) 都市出版 (雑誌)
 「うねうね歩きに、治水事業の歴史を思う。」p.62-67 では、東京の下町を流れる中川が、治水事業に伴い、変遷を重ねる姿を紹介しています。

『東京「スリバチ」地形散歩 凸凹を楽しむ』 皆川典久著 洋泉社 2012年2月 (T/454.9/5007/2012)
『東京「スリバチ」地形散歩 凸凹を楽しむ 2』 皆川典久著 洋泉社 2013年9月 (T/454.9/5007/2)
 東京は坂が多く、多くの坂が下りてはまた上る坂がある谷を伴っています。著者はそれを「スリバチ」と名づけ、谷である窪地上の土地での街の成り立ちを考察しています。

『江戸・東京地形学散歩 災害史と防災の視点から』増補改訂版 松田磐余著 之潮 2009年3月 (フィールド・スタディ文庫2) (T/454.9/5004/2009)
 都内各地のまちの地形がどのように形成されたか、各地に残る災害の跡を示しながら、東京都が取り組んでいる災害対策を紹介しています。

地名や駅名から知る歴史

地名や駅名にはその地の歴史が隠されていることがあります。東京では多くの地名が消えました。自然災害を経験し名づけられたであろう地名を知ることは防災対策にもつながります。

『東京の地名 地形と語源をたずねて』 筒井功著 河出書房新社 2014年1月 (T/290.1/5035/2014)
 東京都の各地に残る地名やかつてあった地名などから、地名がもつ言葉としての意味と、語源・由来を明らかにしています。

『地名に隠された「東京津波」』 谷川彰英著 講談社 2012年1月 (講談社+α新書) (T/290.1/5025/2012)
 関東大震災直後に作られた『東京市高低図』を著者が見たことをきっかけに書かれた本です。東京の低地、都心部、谷地の地名などを紹介しています。

『東京の消えた地名辞典』 竹内誠編 東京堂出版 2009年1月 (RT/290.1/5015/2009)
 かつて23区に相当する地域に存在した地名のうち、その後の住居表示の変更等により消滅してしまった地名の変遷や由来を解説しています。項目の配列は五十音順です。

『東京の地名由来辞典』 竹内誠編 東京堂出版 2006年3月 (RT/290.1/5010/2006)
 23区の地名の由来について言い伝えではなく典拠を示して解説しています。住居表示として使われている町名などを中心に五十音順に配列しています。

『東京「駅名」の謎 江戸の歴史が見えてくる』 谷川彰英著 祥伝社 2011年2月 (祥伝社黄金文庫) (ST/290.1/5022/2011)
 住居表示の変更等により消えてしまった地名よりも多くの土地の歴史を伝える駅名、江戸の歴史を今に伝える駅名を紹介しています。

『駅名で読む江戸・東京』 大石学著 PHP研究所 2003年1月 (T/210.5/5030/2003)
『駅名で読む江戸・東京 続』 大石学著 PHP研究所 2004年3月 (T/210.5/5030/2)
 駅名ひとつひとつが歴史的な由来、由緒、物語を持ち、駅周辺の地名とも関わっています。俗説を区別するため、史料から引用した記述がなされています。


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