『水害に備える ~大正6年高潮から100年~』の巻

平成29年9月7日
情報サービス課都市・東京情報担当

「東京都水防計画の改訂について」
(報道発表 平成29(2017)年4月18日 建設局)
 
「「東京の防災プラン進捗レポート2017」の作成について」
(報道発表 平成29(2017)年3月30日 総務局)

このほかのクローズアップ都市・東京情報
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このコーナーでは、都政や東京のニュースや話題をとりあげ、インターネット情報と都立図書館の資料をご紹介します。
さらに詳しい情報をお求めの場合には、御来館いただくか、電話(03-3442-8451)、Eメールレファレンス、文書でお問い合わせください。
以下の期間中、このページで紹介している資料を都立中央図書館1階の都市・東京情報コーナーで展示しています。ぜひご来館ください。
水害に備える ~大正6年高潮から100年~
平成29年9月8日(金)~10月4日(水)(休館日:9月15日(金))

 大正6(1917)年10月1日の台風は、東京の西方を北東進し、東京湾岸に史上最大級の高潮被害を発生させました。この高潮災害から、まもなく100年が経ちます。東京市内は多数の死者・行方不明者を出し、家屋が流出するなど、甚大な被害を受けました。その後も、東京では幾度となく洪水などの災害に見舞われています。災害の記憶を風化させず、それに備えることはいつの時代も、安心・安全なまちに住まうための大きな課題ではないでしょうか?
 今回のクローズアップ都市・東京情報では、東京都における防災の取り組みや治水について、当館所蔵の資料を中心にご紹介します。

<参考>こちらも併せてご覧ください。
*クローズアップ都市・東京情報 『東京防災 今やろう。~図書館でできること~』の巻(2016年1月)
明治43年水害についてもご紹介しています。
*クローズアップ都市・東京情報 『東京の水辺とまちづくり』の巻(2014年7月)
*クローズアップ都市・東京情報 『東京の地盤』の巻(2014年2月)

☆印は都立中央図書館所蔵の資料です。★印はインターネットのホームページで関連の情報を見ることができます。

大正6年高潮災害の記録

『[大正六年十月一日暴風被害]』 [出版者不明] [1917年] (ST/369.3/5230/1917)  
 13枚1組の絵はがき(白黒)です。
 絵はがきは、都立図書館所蔵の江戸・東京関係のデジタル化資料を検索・閲覧できる「TOKYOアーカイブ」で公開しています。

『[大正六年十月一日東京市暴風被害写真]』 [出版者不明] [1917年?] (ST/369.3/5366/1917)
 28枚1組の絵はがき(白黒)です。28枚のうち3枚は、大正6年9月30日夜半の被害写真です。  

東京都内の治水施設

東京都内の堤防や水門について

『事業概要[東京都江東治水事務所]』(平成28年度版) 東京都江東治水事務所庶務課編 2016年8月 (T/517.0/5003/2016) 
 利根川水系及び荒川水系における低地河川の整備等の事業を管轄している東京都江東治水事務所の事業概要です。
 毎年発行されており、水門等の施設や事業の概要がまとめられています

『スーパー堤防整備事業 安全で、うるおいのある水辺の再生』 [東京都建設局河川部計画課低地対策係編] 東京都建設局 [2015年] (T/517.5/5010/2015) 
 高潮や大地震による水害から東部低地帯を守るため、昭和60年から整備が進められている「スーパー堤防」に関するパンフレットです。
「低地河川の整備」(東京都建設局)
 パンフレットをPDFで見ることができます。また、高潮対策等の堤防整備や耐震・耐水対策に関する取り組みがまとめられています。

『水害に強く安全で親しまれる下町河川の再生をめざして 低地河川の整備と水門の管理』 [東京都江東治水事務所編] 東京都江東治水事務所 2011.4 (T/20・517/5003/2011)
 なぜ高潮防御施設が必要か、スーパー堤防はどのような堤防かなどについて、簡潔に紹介されています。 

荒川放水路と土木技術者・青山 士(あおやま あきら)について

 荒川放水路は、明治40・43年の洪水被害を契機とする抜本的な治水対策として、明治44年着手された人工河川です。大正6年の高潮被害や大正12年に発生した関東大震災等が工事に影響を与え、昭和5年にようやく完成しました。 明治45年、パナマ運河工事により帰国した青山士は、荒川には昭和2年までの16年間在職し、大正7年からは荒川改修事務所主任(現在の事務所長)となり、現場の責任者として活躍しました。

『荒川放水路変遷誌 もっと知っておきたい荒川放水路の歴史と効果』 荒川放水路変遷誌編集委員会編 国土交通省関東地方整備局荒川下流河川事務所 2011.10(T/517.2/5067/2011) 
 荒川放水路の100年の変遷をまとめたものです。

『荒川放水路物語』 新版 絹田 幸恵著 新草出版 1992.2 (T/10・51/3015/92) 
 荒川放水路の工事等について、著者が聞き書きして集めた資料を一冊の本としてまとめたものです。

『青山士/後世への遺産 パナマ運河/荒川放水路/信濃川大河津分水路』 青山士写真集編集委員会編 山海堂 1994.11 (2891/ア1298/302)
 青山士の功績と生涯を写真でたどっています。「内務省時代[荒川放水路工事]」(p.28-41)にも触れられています。

『技師青山士 その精神の軌跡-万象ニ天意ヲ覚ル者ハ… 』 高崎 哲郎著 鹿島出版会 2008.11 (289.1/ア1298/602) 
 クリスチャンとしての信仰を貫いた清廉な技術者・青山士の生涯を、国内・国外の資料を用いて追っています。

水害を予防する

『都市と堤防 水辺の暮らしを守るまちづくり』 難波 匡甫著 水曜社 2017.3(T/ 517.5/5011/2017) 
 東京下町低地の高潮対策と大阪の水辺活用に主眼をおき、水害に強いまちづくりなどについて提言しています。

『事例からみた水害リスクの減災力』 末次 忠司著 鹿島出版会 2016.10(517.5/ 5086/ 2016) 
 水害対応の事例を、うまくいかなかった事例も含めて分析し、今後教訓とすべき対応策などを紹介しています。

『水害から治水を考える 教訓から得られた水害減災論』 末次 忠司著 技報堂出版 2016.8(517.5/5084/2016)
 水害に関わる現象や事例を客観的・系統的に分析し、減災のための効果的なハード対策等について考察し、今後の治水のあり方について述べています。

『日本水没』 河田 惠昭著 朝日新聞出版 2016.7(369.3/7197/2016)  
 ゲリラ豪雨や洪水、高潮、津波などのメカニズムと、東京を含む日本の深刻な水害リスクを解説し、治水の歴史・現状と今後の対策を提示しています。

『首都水没』 末次 忠司著 鹿島出版会 2016.10(517.5/ 5086/ 2016) 
 水害対応の事例を、うまくいかなかった事例も含めて分析し、今後教訓とすべき対応策などを紹介しています。

『防災・減災・復旧被災地からおくるノウハウ集 水害現場でできたこと、できなかったこと』 水害サミット実行委員会編 毎日新聞社 2014.3(369.3/5501/2014)
 大規模な水害に見舞われた自治体の首長が一堂に会し、被災経験と対策を語り合う「水害サミット」の成果をまとめた一冊です。「災害時にトップがなすべきこと」のほか、これまでの水害の経験から得た様々なノウハウを収録しています。

☆「シンポジウムレポート「水災害時の避難のあり方について」首都東京に起こりうる大規模水害、高潮に備えて」『時評』 57巻9号 通巻630号 時評社 (2015年9月)(雑誌)
 大規模水害の発生リスクが高まる中、国や地方自治体の防災担当者を対象に開催されたシンポジウムのレポートです。

防災計画・防災プラン

☆『東京都地域防災計画 震災編』平成26年修正 [本冊別冊資料] 東京都防災会議編・発行 2014.7 (T/369.3/5058/2-2014-1,2)
☆『東京都地域防災計画 風水害編』平成26年修正 [本冊別冊資料] 東京都防災会議編・発行 2014.7 (T/369.3/5058/1-2014-1,2)
『東京都地域防災計画 火山編』平成21年修正 東京都防災会議編・発行 2009.6 (T/369.3/5058/3-2009-2) 
『東京都地域防災計画 大規模事故編』平成21年修正 東京都防災会議編・発行 2009.6 (T/369.3/5058/4-2009-2) 
『東京都地域防災計画 原子力災害編』平成24年修正 東京都防災会議編・発行 2012.11 (T/369.3/5058/5-2012) 
 災害対策基本法第40条の規定に基づき、東京都防災会議が策定する計画です。都、区市町村、指定地方行政機関、自衛隊、指定公共機関、指定地方公共機関等の防災機関がその有する全機能を有効に発揮して、都の地域における地震災害の予防、応急対策及び復旧・復興対策を実施することにより、住民の生命、身体及び財産を保護することを目的としています。

『東京の防災プラン進捗レポート 2017』  [東京都総務局総合防災部防災管理課編・発行] 2017.3 (T/369.3/5459/2017) 
『東京の防災プラン進捗レポート 2017 第2部』 [東京都総務局総合防災部防災管理課編・発行] 2017.3 (T/369.3/5459/2017-2) 
『東京の防災プラン進捗レポート 2016』 [東京都総務局総合防災部防災管理課編・発行] 2016.3 (T/369.3/5459/2016) 
 プランでは、地震、風水害といった自然災害に対して、都民・地域、企業及び行政があらかじめ備えるべき防災の取組みについて取りまとめています。また、2015年度(平成27年度)から2020年度(平成32年度)までのおおむね6年間で備えるべき防災の主な取り組みを示しています。

『東京都水防計画』(平成29年度) 東京都建設局河川部防災課編 東京都建設局河川部 (T/517.5/5002/2017)
 水防法第7条に基づき、洪水、高潮、内水、津波等による水害を防御し、被害を軽減することを目的として、東京都内の水防業務及びその円滑な実施のための必要な事項を規定するものです。この水防計画は、毎年検討が加えられ、必要があるときは内容を変更し、その要旨が公表されます。

防災・水防に関するホームページ

「東京都防災ホームページ」 (東京都総務局) 
 災害発生時、東京都災害対策本部に集められた各種情報から必要な情報を選択した上で迅速な情報提供を行うために設けられているページです。

「東京都水防災総合情報システム」 (東京都建設局)
 洪水や高潮による被害を軽減するため、水防関係機関等に河川水位・雨量等、水防に関する情報を迅速・的確に提供することを目的として、平成3年4月から稼働を始めたシステムです。
「洪水ハザードマップ」 (東京都建設局) 
 大雨により河川が氾濫した場合等に備えて、23区25市から公表された洪水ハザードマップが掲載されています。

「内閣府防災情報のページ」 (内閣府)
 災害状況や被害状況の公表のほか、防災対策情報や内閣府の防災に関する政策等を公開しています。

 


 

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