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電子化と電子化データの保存

2024年3月更新

東京都立図書館では一部の資料において電子化を行っており、電子化したデータはDVDやブルーレイといった光ディスクと外付けハードディスク(HDD)に保存しています。紙媒体の資料を電子化する必要性と保存の注意点、そして都立図書館の取組を紹介します。

資料の電子化

図書館が資料の電子化を進める理由は、原資料を守りつつ利用を促すためです。電子化データを紙の原資料の代替品として提供することで、原資料を汚破損の危険性から遠ざけることができます。また、原資料の劣化や汚破損の拡大を防ぐため閲覧制限がかかっている貴重資料でも、電子化データであれば制限を気にすることなく閲覧でき、さらにホームページで資料を公開することで、図書館へ来館しなくても、どなたでも利用することが可能になります。

対象資料

現在、東京都立図書館で電子化を行っている資料は以下の2種類です。

1.貴重資料...都立中央図書館の特別文庫室で所蔵している江戸時代後期から明治時代を中心とした資料。図書資料だけでなく、錦絵や地図、建築図面も多くあります。

2.地域・行政資料...主に戦前の東京に関係する資料。東京都制が実施される前の東京府や東京市発行の行政資料を含みます。

電子化を行った資料はTOKYOアーカイブにて公開しています。

大型資料電子化のための撮影風景

電子化データの保存上の注意

電子化にはメリットがある一方、電子化データの保存には注意が必要です。その理由の一つとして、記録媒体のぜい弱性があります。紙媒体の資料が数百年以上経っても読めることに対し、一般的に光ディスクは10〜30年程度、HDDは5年程度で読み込みが難しくなると言われています。また、記録媒体だけではなく、それを再生する装置やソフトウェアは日々進化しているため、気づかないうちに装置が古いものになり、入手が困難になって再生できなくなってしまうこともあります。そのため、電子化データを長期的に利用できるように保存していかなければなりません。

電子化データ保存の取組

都立図書館では、電子化データの記録媒体に対し以下の劣化対策を行っています。

1.エラーチェック...電子データを読み込む際に起きるエラーが数値として示され、その数値によって記録媒体の劣化度がわかるという劣化度調査を行っています。マイグレーションが必要かどうかを判断する目安になります。

2.マイグレーション...古くなった記録媒体から新しい記録媒体へ情報を移行することを言います。今まではDVDであればDVDに焼き直すというような同一の媒体で行っておりましたが、現在はDVDからブルーレイというように光ディスクの中でもより優れているとされている別の媒体への移行を行っています。このマイグレーションは一定期間をおいて行っています。

参考

国立国会図書館「電子情報の長期的な保存と利用」

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