議長接客用サロンは両院とも全く同一にて、両側の壁には暖炉向い合い、上部には北斎の木曽街道六十九次及日本新八景中から代表風景を刺繍した額が嵌込まれ造作は欅材、ラック塗仕上で柱型を配した高羽目の上部はリング織の裂地を貼り天井には木の梁型を表してある。窓掛は紋ビロード、敷物は一枚織の毛緞通、暖炉に使われた大理石は岩手県上閉伊郡産の「紫雲」窓下の放熱器廻りのものは山口県美祢郡産の「霞」である。