視覚障害者サービス情報

日頃、当館をご利用いただきありがとうございます。「視覚障害者サービス情報 第57号」をお届けします。この「視覚障害者サービス情報」に関するお問い合わせの他、貸出のリクエストなどについてもお気軽にお寄せください。

問合せ先

東京都立中央図書館 視覚障害者サービス室
住所 〒106-8575 東京都港区南麻布5-7-13
電話 03-3442-8451 内線3111
メールアドレス roudoku@library.metro.tokyo.jp
都立図書館ホームページ http://www.library.metro.tokyo.jp
(「お身体の不自由な方へのサービス」へは、上記ページ内の「利用案内」リンクから入ることができます。)

本号の内容

  1. 平成29年度休館日のご案内
  2. 当館作成新作デイジー図書のご紹介
  3. デイジー雑誌紹介 「ニュートン」
  4. 職員お勧めの本 
  5. 視覚障害者サービス室からのお知らせ     

1 平成29年度休館日のご案内

11月:2日(木)・17日(金)
12月:7日(木)・15日(金)
年末年始:平成29年12月29日(金)~平成30年1月3日(水)
1月:11日(木)・19日(金)
2月:1日(木)・16日(金)
3月:1日(木)・16日(金)
 

2 当館作成新作デイジー図書のご紹介

以下、書名、副書名、著者名、出版社名、出版年、所要時間、ジャンル、内容紹介の順に記します。

(1)リンドバーグ第二次大戦日記 上、チャールズ・オーガスタス・リンドバーグ著 新庄 哲夫訳、新潮社、1974年、16時間33分、ヨーロッパ史
 内容:1927年にプロペラ機で大西洋単独無着陸飛行に初めて成功した著者(1902~1974)の日記です。上巻は1938年以降、大戦前夜の鋭い緊張関係を背景に、不安、無気力、焦燥、過信、野望などを支配層の側から描いた興味深い記録になっています。

(2)道徳感情論 上、アダム・スミス著 水田 洋訳、岩波書店、2003年、16時間53分、倫理学
 内容:当時大学教授だったアダム・スミス最初の著書で、道徳哲学講義内容をまとめたものです。本書は、近代社会において自由で平等な利己的諸個人の平和的共存が、権力の介入なしにどのようにして可能かについての総論となっています。著者によって初版以降6度にわたり改訂増補を加えられており、本書はその第6版(最終版)です。訳注において2版からの変化を読み取ることができます。

(3)闘争性の福祉社会学 シリーズ福祉社会学2、副田 義也編、東京大学出版会、2013年、13時間56分、社会福祉
 内容:貧困と公的扶助、生活保護、認知症ケア、ターミナルケア、障害者運動、ケースワーカーとクライアントとの関係のほか、東アジア諸国の福祉と闘争などを取り上げています。本書は、生活と福祉を「闘争」、「葛藤」に注目しつつ研究した成果です。

(4)宗教を語りなおす 近代的カテゴリーの再考、磯前 順一, タラル・アサド編、みすず書房、2006年、17時間21分、宗教
 内容:本書は、日本、アメリカ、イギリス、ドイツ、南アフリカから集まった10名の論客が、宗教学というジャンルを超え、人類学、歴史学、社会学、文化理論などとの対話を通じて、これまで信仰と知の枠組みを規定してきた西洋中心主義的な認識と制度を批判的に問い直す斬新な論文集です。

3 デイジー雑誌紹介 「Newton」

 Newton(ニュートン)は、ニュートンプレス発行の月刊科学雑誌です。わかりやすい文章と、視覚に訴える鮮明なイラストが特徴です。数学や物理関連記事のほか、天文、気象、自然、健康など、幅広いジャンルの記事が掲載されています。
 デイジー版では写真をはじめ、図やグラフなども丁寧に音訳されています。録音時間は10時間程度です。

以下は2017年9月号の主な内容です。

実用化に向け洗練されてきた最新技術 iPS細胞はここまできた!
脳卒中 予兆を見逃さない
ルートと無理数 無限に続く少数の不思議
死とは何か? 人はなぜ必ず死ぬのだろう
隣の恒星系を目指せ 時空をゆがませる宇宙船で宇宙人に会いにゆく!?

4 職員お勧めの本

このコラムでは都立中央図書館が作成した録音図書の中で、テープからデイジーに再製作したものを主に取り上げています。

(1)世界病気博物誌、ゴードン博士が語る50の話、リチャード・ゴードン著 倉俣 トーマス旭訳、 小林 武夫訳、時空出版、1991年、9時間24分
 内容:タイトルは「病気博物誌」とありますが、個々の疾患についてではなく、医学の発展過程における過去と今日の常識の違いについて具体的な歴史的出来事と共に紹介されている本です。17世紀に国王チャールズ2世に施された治療、感染ということが未知であった時代の医療現場、ナイチンゲールの功績、19世紀イギリスの解剖学教室で、講義や実習に使われる献体がどのようにして集められていたかなどの話題が英国的ユーモアを交えて語られています。

(2)ドイツ参謀本部、渡部 昇一著、中央公論社、1974年、6時間10分
 内容:本書は、言語学者である著者がドイツ留学中、論文を書く傍らヨーロッパを深く理解しようと軍事史の面から歴史をまとめたものです。
 17世紀の30年戦争の教訓から、グロチウスの自然法理論が生まれ、フリードリッヒ大王の時代には戦争に一定のルールが存在するようになり、その後、軍隊はフランス革命とナポレオン戦争を経て、絶対君主の傭兵で構成される常備軍から、国家が一般市民を動員する徴兵制へ移行し、現代につながる総力戦へと変貌する流れが示されています。歴史理解の一つの手段として大変参考になる著書です。

(3)さかな風土記、末広 恭雄著、毎日新聞社、1975年、3時間31分
 内容:この秋、皆さんはサンマを食べましたか?この本はサンマ、ニシン、さけ、カマス、鯛、鯉、アンコウ、カワハギ、ふぐ、富山の鯖寿司、隅田川の白魚、駒形のどじょうなどの日本の食卓に欠かせない魚に加え、海外の魚についても紹介しています。それらの各地で取れるおなじみの魚の生態や地域とのつながり、漁法、料理などが記されています。この本によると目黒のさんまの味はすでに過去のものになっているようです。秋の味覚をいただきながらのうんちくの種にいかがでしょうか。

(4)マツ枯れを越えて、カシワとマツをめぐる旅、小山 晴子著、秋田文化出版、2008年、2時間43分
 内容:見えなくても触って確かめることができることの一つに植物の観察があると思います。旅先で樹木の葉や枝に触れることでその土地を知ることができます。
 著者は大学で生物学を学んだ後、秋田で中学の理科教師をし、退職後、70歳を過ぎてから柏と松を訪ねて各地を訪れ、海岸砂防林に見る人と森との関わり合いについて考察しています。津軽海峡を渡ると本州と北海道で、海岸林を成す品種や生息する昆虫などの生物分布が変わることに触れているほか、松枯れの原因となるマツ材線虫病はいかにして広がるのか、羽越線沿線の秋田市南部海岸付近の松枯れが酷くなったのは何故かなどについても取り上げられています。

※音源がテープのため、ところどころ音声不良の箇所があります。

5 視覚障害者サービス室からのお知らせ

(1)利用者情報について
 転居、転勤などにより住所や連絡先に変更がありましたらご連絡ください。よろしくお願いいたします。
(2)デイジー図書返却時のお願い
 当館に返却されてくるデイジー図書の中に、間違って他館のCDが入っていることや、CDの入れ忘れで郵送ケースだけが戻ってくることが時々見受けられます。返却の際にはご注意ください。
(3)当館サービスのご紹介
 日々の読書のほか、勉強や調べものにご活用ください。
 録音図書、点字図書の貸出:貸出数は10タイトルまでです。貸出期間は、貸出元の図書館によって異なります。当館の図書は2か月ですが、他館の図書は1か月のところが多いようです。
 対面音訳:予約制です。2日前までにお申し込みください。1時間単位でお受けします。当館所蔵の本、新聞、雑誌などを音訳します。
 デイジー図書、点字図書の製作:リクエストにより当館の墨字図書を音訳または点訳します。
 レファレンス:読みたい本のこと、調べたい事柄についてご相談ください。

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