都政情報を調べた事例2 緑のおばさん
- Q「緑のおばさん」採用の経緯、区への移管に関して書かれている資料を探している。
- A
資料1『東京都政五十年史 事業史 2』第4章「都民生活の安全」→第3節「交通安全対策」→(3)「交通事故防止対策の展開」の中に、「"緑のおばさん"の発足」の項目がある。昭和34年11月の事業開始から、昭和40年4月区職員への身分切替え、昭和42年12月三多摩市長会での準職員への切替決定までの経緯が、簡潔にまとめられている。
資料2『特別区政の変遷 行政篇 その10 教育関係』8「交通安全」→(2)「学童交通擁護員」の項目があり、事業の経緯、手当、身分切替、定数等について、約100ページにわたって経過が詳細に記述されている。
昭和34(1959)年11月20日〜 東京都労働局所管婦人層就労対策事業として開始。
昭和38(1963)年6月1日〜 教育事業として実施(都立学校及び区立学校)。都または区の非常勤職員として身分切替。市立町立学校については、当分の間現行による。
昭和40(1965)年4月1日〜 区の正規職員として身分切替。資料3『事業概要[東京都労働局] ; 昭和36年版 付:労働局15年の歩み』Ⅳ「失業対策」→2「失業対策諸事業」→(3)「簡易失業対策事業」→d「婦人層救済事業」に「母子世帯の世帯主等を中心とする婦人失業者の救済として、・・・昭和34年11月から・・・実施」と事業開始の経緯が簡単に記されている。
資料4『都民女性の戦後50年 通史』III「働く」→1「働き続ける女性たち」の中に「"緑のおばさん"・"給食のおばさん"」の項があり、事業概要、23区及び多摩地区への切替時期等について数行程度記されている。
資料5『文部時報』(993号)には、当時の東京都教育庁指導部長であった著者が、事業開始の経緯、開始後の状況等について報告した雑誌論文「みどりのおばさんと学校安全」(大坪国益)が掲載されている。
調査の経緯
『東京都政五十年史』を使い事業の概要を把握してから、所管局の事業概要、特別区政に関する資料、雑誌記事を調査した。
ここが使える 調査に有効な資料・情報
東京都各局発行の事業概要
都立図書館では、東京市、東京府の時代を含め、東京都各局の事業概要を所蔵している。
調査に使用した資料
No. | 資料情報 (都立図書館の蔵書検索画面やWebサイトにリンクします) | 請求記号 | ページ |
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1 | 『東京都政五十年史 事業史 2』東京都企画審議室調査部 1994.12 | T/ 0・317/ 3095/ G3 | p.720-721 |
2 | 『特別区政の変遷 行政篇 その10 教育関係』特別区協議会 1976.8 | 0932/ T692/ T1-3-10 | p.502-596 |
3 | 『事業概要[東京都労働局] ; 昭和36年版 付:労働局15年の歩み』東京都労働局 1961.10 | T/ 0・366/ 9/ G | p.65 |
4 | 『都民女性の戦後50年 通史』東京女性財団 1997.3 | T/ 0・367/ 3042/ 2 | p.162-163 |
5 | 『文部時報』 993号(1960.5) | p.24-28 |