東京銀座煉瓦石繁栄之図・新橋鉄道蒸気車之図(とうきょうぎんざれんがせきはんえいのず・しんばしてつどうじょうきしゃのず)
歌川国政(うたがわくにまさ)(四代) 画 明治6年(1873)刊 東京誌料 0422-C35

 文明開化の象徴である鉄道と銀座を描いた上下2段の作品です。上段は新橋駅ホームを離れた横浜行きの蒸気車を、下段は料理屋の松田が見えることから銀座一丁目の町並みを描いていることがわかります。


 日本で初めて新橋-横浜間に開通した鉄道は、その距離約30㎞を53分という速さで走りました。列車本数は1日9往復、その料金(全区間)は上等が1円12銭5厘、中等が75銭、下等が37銭5厘というもので、下等料金ですら米が約10kgも買えるほど高額なものでした。
 それでも開業の翌年には、1日の平均客が4000人を超すようになり、営業的にも黒字になるなど、鉄道は急速に受け入れられていきました。

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