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視覚障害者サービス情報

2024年2月29日更新

日頃、当館をご利用いただきありがとうございます。「視覚障害者サービス情報 第76号」をお届けします。この「視覚障害者サービス情報」に関するお問合せの他、貸出のリクエストなどについてもお気軽にお寄せください。

* この冊子は年3回発行です。録音版、点字版、拡大文字版、データ版を用意しています。
* 各図書紹介の情報は、書名、副書名、著者名、出版社名、出版年、所要時間、ジャンル、内容紹介の順に記します。

問合せ先

東京都立中央図書館 視覚障害者サービス室
住所 〒106-8575 東京都港区南麻布5-7-13
電話 03-3442-8451 内線3111
メールアドレス roudoku@library.metro.tokyo.jp
都立図書館ホームページ https://www.library.metro.tokyo.lg.jp/

本号の内容

1 休館日(〜令和6年度、予定)のご案内
2 サピエシステム停止のお知らせ
3 当館作成新作デイジー図書のご紹介
4 当館作成新作点訳図書のご紹介
5 国会図書館「みなサーチ」の正式公開について
6 「シカクの窓」のご紹介
7 テキストデータの製作と提供について

1 休館日(〜令和6年度、予定)のご案内

3月7日(木)・15日(金)
4月 4日(木)・19日(金)
5月 2日(木)・17日(金)
6月 6日(木)

特別整理期間に伴う臨時休館 令和6年6月11日(火)〜6月20日(木)

7月 4日(木)・19日(金)
8月 1日(木)・16日(金)
9月 5日(木)・20日(金)
10月 3日(木)・18日(金)
11月 7日(木)・15日(金)
12月 5日(木)・20日(金) 

年末年始 令和6年12月29日(日)〜令和7年1月3日(金)

1月 9日(木)・17日(金)
2月 6日(木)・21日(金)
3月 6日(木)・21日(金)

2 サピエシステム停止のお知らせ

3月4日(月)午前3時から27日(水)午前10時まで、機器やプログラムの入れ替えのため、サピエ図書館の利用ができなくなります(時刻は予定のため前後する可能性があります)。
この期間は、当館でもサピエによる検索、データのダウンロード、オンラインリクエストによる他館からの取り寄せができません。
貸出希望等ありましたら3月3日(日)までにお願いします。
代替手段によりダウンロード可能な3月のデイジー雑誌につきましては、貸し出しを予定しておりますが、遅れる場合がございます。
みなさまにはご不便をおかけいたしますが、ご承知おきください。

3 当館作成新作デイジー図書のご紹介

(1)(1) 太陽王ルイ14世 ヴェルサイユの発明者、鹿島 茂 著、KADOKAWA、2017年、14時間53分、個人伝記
内容:太陽王と称されたフランス史上最も名高いルイ14世。
72年という長き治世の最大の業績である絶対王政と、富と美の象徴「ヴェルサイユ宮殿」の造営について、徹底分析した一冊です。
複雑な人物像から政治手腕、絶対君主の治世の全貌、女性遍歴と宮殿改築の知られざる関係、中央集権化の問題とヴェルサイユの造営の動機との結び付きなどが明らかにされています。

(2)[テキストデイジー] 光に向かって這っていけ 核なき世界を追い求めて、サーロー 節子, 金崎 由美 著、岩波書店、2019年、208ページ、個人伝記
内容:ノーベル平和賞授賞式で被爆者としてスピーチをした意志と行動の人、サーロー節子。その子ども時代の思い出から戦中の広島での暮らし、被爆体験、渡米後に直面した「原爆が戦争を早く終わらせた」とのバッシング、世界の平和活動家たちとの連携、若い世代への力強いメッセージまで、不屈の生涯を知ることができる1冊です。

(3)[テキストデイジー] 聖ヒルデガルトの治療学 中世ドイツの薬草学の祖が説く心と魂の療法、ゴトフリート・ヘルツカ, ヴィガート・シュトレーロフ 著, 飯嶋 慶子 訳、フレグランスジャーナル社、2013年、197ページ
内容:宝石や鉱物、ハーブ、動物の部位など、自然界の多彩な物質を用いて治療を行なった、12世紀のドイツの神秘家ヒルデガルトの治療法がよみがえります。
二人の著者が30年にも及びこの治療学による治療を実践し、大きな成果をあげた治療法について、器官や疾患ごとの具体的な治療事例、ヒルデガルトが書き残した医学に関する著作からの引用文を交えて解説しています。
魂、心、体と病気の関係、病気の徴候にいち早く気づき、その芽を摘み取ることの大切さや、健康を維持するための食事の重要性など、病気予防を重視するヒルデガルト治療学の基本概念は、現代に生きる私たちの健康増進に役立ちそうです。

(4)パワーハラスメント実務大全、東京弁護士会法友全期会 編著、日本法令、2021年、20時間49分、労働問題
内容:労働施策総合推進法などの法改正において「パワーハラスメント防止義務」が盛り込まれたことを受け、関連した問題を網羅的に取り上げた実務書です。
今やパワハラは企業規模を問わず生じる社会問題となっています。経営者、人事担当者だけではなく、多くの人に必要な知識となっており、実際にパワハラと思われる事案に遭遇した場合に幅広く活用できる内容を取り上げています。

(5)庶民生活の上昇 日本生活文化史 4、松本 新八郎 [等]著、河出書房新社、1975年、22時間58分、民俗学
内容:本書は承久の乱の後から応仁の乱頃までの時代を扱っています。最大の事象である南北朝の内乱を経て、室町幕府が名実ともに統一し、封建制を樹立する波乱の時代を中心に紐解いていきます。
農村における農業技術の進歩と生産力の向上、商業貨幣経済の着実な発展、荘園から惣村への農村自治の変化、市場の発展と都市の動向、災害と戦乱など、当時の庶民の生活習慣や文化を分かりやすく解説した一冊です。

(6)近現代イギリス移民の歴史 寛容と排除に揺れた二〇〇年の歩み、パニコス・パナイー 著, 浜井 祐三子, 溝上 宏美 訳、人文書院、2016年、40時間1分、英国史
内容:本書は近接するヨーロッパの国々から、かつての植民地から、豊かな暮らしを求めてイギリスに移住してきた移民集団に焦点を当てながら、移民や難民がイギリスの社会に与えた影響と、人々が長い時間をかけてイギリス社会の一部となっていく過程に注目して書かれています。
200年にわたるイギリスへの移民とその子孫の歴史を詳細にたどりながら、移民経験の複雑さと矛盾とを長期的視点から読み解いた一冊です。

(7)裸體と衣装 (三島由紀夫全集 28 評論Ⅳ所収 p.19〜182)、三島 由紀夫 著, 佐伯 彰一 [等]編、新潮社、1975年、7時間21分、日本文学
内容:昭和33年2月17日から、昭和34年6月29日までの約1年半にわたる日記形式の評論です。
文芸評論からオペラ観劇の感想まで、幅広い芸術観がみられる随筆です。
小説「鏡子の家」の進行状況を基軸にし、交友録、評論、日々の出来事が綴られており、興味深く読むことのできる一冊です。

(8)ボスニア物語 東欧の文学 第2版、イヴォ・アンドリッチ 著, 岡崎 慶興 訳、恒文社、1988年、19時間17分、外国文学
内容:ユーゴスラビアのノーベル賞作家イヴォ・アンドリッチの代表作ボスニア三部作の一つです。
舞台はナポレオンの時代のボスニア、トラブニク。ナポレオンのダルマチア進出を契機にトラブニクに設置されたフランス領事館の領事ダビーユを主人公とし、オスマントルコに任命されてボスニアを統治する太守、同じくトラブニクに領事館を設けるオーストリア領事、この三者の外交上の駆け引きを中心に物語が進行します。イスラム教、ユダヤ教、キリスト教など、宗教間の争い、人種間の争いが絶えないこの地に対する著者の思いが伝わってくる一冊です。

(9)脱「いい子」のソーシャルワーク 反抑圧的な実践と理論、坂本 いづみ, 茨木 尚子, 竹端 寛, 二木 泉, 市川 ヴィヴェカ著、現代書館、2021年、9時間40分、社会福祉
内容:福祉の世界には様々な抑圧があり、「いい子」の支援者が結果的にそれを後押ししてしまっているようです。抑圧は現場に閉塞感をもたらし、仕事をしんどいものにしています。本書では、「いいこ」から脱し、抑圧に目をつむらず、変えていこうとする実践的な取り組みが紹介されています。

(10)歴史の視野 土とふるさとの文学全集 9、 臼井 吉見 [等]編、家の光協会、1976年、49時間58分(CD2枚)、作品集
内容:本書には、日本社会の発展をしっかりと支えてきた農民を主軸とし、被支配階層を歴史的視点で見ていこうとした文学作品が集められています。
とある農村の生活を取り上げた田山花袋の「再び草の野に」、アイヌ民族を取り上げた鶴田知也の「コシャマイン記」、沖縄の歴史問題を取り上げた霜多正次の「沖縄島」、足尾鉱毒事件、田中昭三の苦悩を描いた城山三郎の「辛酸」など、8作品が収録されています。

(11)障害者をめぐる法律相談ハンドブック、池原 毅和 編著、新日本法規出版、2020年、12時間4分、社会福祉
内容:障害のある人が遭遇する法律問題への対処の仕方がわかる一冊です。
障害のある人や障害福祉サービス事業者が、日々直面するであろう法律問題を幅広く取り上げています。
公的保証、住環境、就労、消費者トラブル、災害、市民サービスなど、障害のある人の支援を行ってきた弁護士と福祉分野の専門家が、豊富な経験にもとづき問題解決への糸口を示しています。障害のある人の暮らしを支えるヒントとなりうる1冊です。

4 当館作成新作点訳図書のご紹介

修養する生活 スピリチュアル・ディレクション-霊的同伴-への招き、スーザン・S・フィリップス 著, 重松 早基子 訳、いのちのことば社、2018年、全4巻、キリスト教神学
内容:霊性の分野で近年注目されるスピリチュアル・ディレクション(霊的同伴)について、この分野の第一人者である著者による入門書です。忙しく活動する毎日、サーカスのような喧騒に駆り立てられる日常の中で、失われた霊性を探し求めている人たちに命と喜びを取り戻させてくれます。時間や場所を超えた様々な人々の信仰やみ言葉を通して霊性を修養するための知恵を提案してくれる一冊です。

5 国会図書館「みなサーチ」の正式公開について

国立国会図書館は、「障害者用資料検索(みなサーチ)」の正式版を1月5日に公開しました。目の見えない方・見えにくい方、活字の図書を読むのが難しい方など、さまざまな障害のある方が、利用しやすい形式の資料を探すことができるサービスです。みなサーチでは、点字、デイジー、テキストデータ、大活字本、電子書籍などの様々な形式の資料の検索ができるほか、ダウンロードもできます。
資料の検索はどなたでも可能ですが、個人で直接ダウンロードするには国立国会図書館の視覚障害者等用データ送信サービスへの利用登録が必要となります。当館でもサービスの送信承認館として、検索やダウンロードのご要望に対応することが可能です。
なお、視覚障害者等用データ送信サービスに登録した個人や送信承認館であれば、国会図書館のデジタル化資料の全文テキストデータの検索が可能となり、それらをダウンロードして、読み上げソフトや点字ディスプレイ等でご利用いただけるようになっています。また、視覚障害者等用データ送信サービスへの登録はオンラインから可能となっています。

「みなサーチ」ホームページ
https://mina.ndl.go.jp/

6 「シカクの窓」のご紹介

全国視覚障害者情報提供施設協会(全視情協)は、「シカクの窓」を公開し、視覚障害に関する様々な情報を提供しています。
内容は多岐にわたり、当事者、家族、支援者にも役立つものとなっています。
項目としては、「支援相談窓口」、「便利な道具・アプリ」、「生活の知恵」、「余暇・趣味」、「目の病気・医療」などに分けられており、各リンクには簡潔な説明が付けられています。情報が分かりやすく整理されているので、知りたい情報に効率的にたどり着くことのできる便利なサイトとなっています。

「シカクの窓」ホームページ
https://www.naiiv.net/

7 テキストデータの製作と提供について

都立中央図書館では、都立図書館所蔵の墨字原本で、国立国会図書館が行っている学術文献のテキスト化に該当しないものについて、テキスト化のサービスを行っています。当館で製作するテキストデータは、図書から文字情報を取り出し、txtファイルで表現できる情報のみに簡素化したものです。原本をスキャナーで読み取った後、人の目によって原本と照らし合わせて修正します。
専用の再生機やソフトウェアを必要とせず、メモ帳など、テキストエディタで開くことができます。録音や編集作業などの時間が短縮できるため、比較的短時間での製作が可能となっています。
一方、読み上げについては、合成音となるため、誤読や聴き取りにくい箇所があることは確かです。しかしながら、パソコン、タブレット、スマートフォンなどの読み上げ機能を使った読み上げ、拡大表示、メール添付、点字への自動変換ができるなど、シンプルで汎用性の高いデジタルデータとなっています。
読書の方法の一つとしてテキストデータのご活用をお試しになってみてはいかがでしょうか。テキストデータ化のご相談・リクエストは、視覚障害者サービス担当まで。

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