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3. 東都麻布之絵図

東都麻布之絵図

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戸松昌訓図 尾張屋清七 嘉永4年(1851)刊・後修 1舗 50.0×53.7cm
東京誌料 0432-5

江戸のような大都市の場合、一枚図では詳細な情報まで盛り込むことができず、また大型になりすぎて携帯に不便であるなどの理由から、地域毎に分割したより便利な切絵図が発達した。特に幕末には、近江屋板、尾張屋板、平野屋板が相次いで刊行された。そのなかでもこの尾張屋板は、その分割の仕方、色彩、寺社などを絵画的に描き親しみやすさをだしたことなどから人気を博し、明治に至るまで摺られた。同じ嘉永4年の刊記をもつものにも3種類の摺りがあり、当図も初版と比較すると、御手先組の屋敷部分が詳細な記述に変わり、「仙タイサカ」の文字も入るなど改訂の手が加えられている。
図中央、南部美濃守の下屋敷、三角形の土地が、現在都立中央図書館の建つ有栖川公園、および港区のグランド、愛育病院を含む地域である。幕末維新、アメリカ公使館の置かれていた善福寺をはじめ、寺社や坂の名前など今に残るものも多く、現代の地図と重ね合わせてみると興味深い。

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