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9. 御狂言楽屋本説 第2編

御狂言楽屋本説 第2編

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三亭春馬著 歌川国綱画 蔦屋吉蔵 刊 中2冊
加賀文庫 6039

歌舞伎の舞台裏の仕掛けに用いる道具や作業そのものを、図を主体に説明を付けて紹介した書。文化文政期以降、怪談狂言などの流行に伴い、江戸三座の大道具を一手に引き受けていた長谷川による大掛かりな仕掛けが現れる。安政6年(1859)に刊行された本書からは、幕末の歌舞伎演出の実態を知ることができる。
掲出は、冊子巻頭のやや厚手の紙を用いて精緻な摺りを施した絵の部分で、「妹背山婦女庭訓」から、吉野川の流れを表した"滝車"の仕掛けの様子。通常、川の流れは浅葱色の水布を使用するが、この芝居では舞台奥から客席に向かってあたかも水が流れるかのように、このような仕掛けを工夫した。
ほかにも『東海道四谷怪談』の幽霊の提灯抜けや、戸板返し、燈籠抜け、石川五右衛門の宙乗りなどを種明かししている。

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