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6. 七経孟子考文

七経孟子考文の画像

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七経孟子考文 併補遺二百巻 日本山井鼎撰 日本荻生観補遺 嘉慶二年阮元刊本 掛川文庫(松崎慊堂)旧蔵本 24冊
左右双辺 有界 毎半葉9行21字(注文小字双行) 白口 単魚尾 版心題以下巻数丁数 内匡郭13.9×10.1糎
<經部諸經總義類>
諸橋文庫 123-MW-85

『七経孟子考文』は足利学校所蔵の七経の古鈔本・宋刊本を伊藤東涯・荻生徂徠門下の漢学者山井鼎が精密に校勘した書。後に中国清朝の考証学者に価値を認められ、清の乾隆帝が集書した中国最大の叢書である『四庫全書』に日本の漢籍としておさめられた。七経とは、「六芸」の『易』『書』『詩』『礼』『楽』『春秋』から『楽』を除き、『論語』『孝経』を加えたもの。
嘉慶2年(1797)に刊行された当書に関しては、諸橋氏自身が館報ひびや第18号に解説されているので引用する。
「中国留学の当時滬杭線路の小駅で汽車待つ一少時にふと駅前の小書店から買い求めたのがこの書である。検べてみると松崎慊堂の掛川文庫の旧蔵であり、狩谷エキ(木偏に夜)斎が自説並びに吉田篁トン(土偏に敦)の説などを丁寧に書入れていた。日本の山井鼎の著が中国の阮元に認められて彼の地で出版せられそれが我が国に渡って掛川文庫に入ってエキ斎等著名校勘家の手沢を経、それがまたいつの頃か中国に渡り、その後再三転々して我が蔵架に帰したのである。図書にも何やら生命があるかのように感じたことであった。」
掲出は『古文考』から狩谷エキ斎の朱書部分。『廣韻』、『古文尚書』での表記が記されている。「古文」は秦・漢以前の古い字体による経書をいう。

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