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2. 小説神髓

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小説神髓
2卷 坪内雄藏(逍遙)著 明治20(1887)刊 (活版) (岡野他家夫旧蔵)
請求記号:特748

『小説神髓』は近代になって最初の組織的小説論である。上巻は小説総論、小説の変遷、主眼、種類など、下巻は小説法則総論、文体論、脚色の法則、時代小説の脚色、主人公の設置、叙事法について述べる。例証の大半が英国文学から引用されており、勧善懲悪を否定しつつも文学の効用を道徳的・功利的な点に見出そうとする部分がみられる。また、小説の心理的観察と客観的態度を説き、明治文学の方向を宣言した文学論として評価されている。著者の坪内逍遥は文学論の実地というべき明治18年刊行の『当世書生気質』で明治写実小説の先駆者となった。
明治17年(1884)東京稗史出版社から刊行予定のところ中絶、翌18年9月から19年4月にかけて松月堂から9分冊で刊行された。当書は明治20年の再版本である。
掲出は、見返しと、小説総論から有名な「小説の旨とする所は専ら人情世態の描写にあり」の部分。画面右側の丁11行目に見える。

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