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第29回 20世紀初頭のロシアの絵本

1917年の革命前後に、ロシアでは数々の美しい絵本が生まれ、一時代を画しました。
帝政時代の終焉が迫る1901年から、ビリービン(1876〜1942)がロシア昔話の絵本を次々と刊行します。ビリービンは、イコンや伝承文化を参考に、正確な風俗を描写し、画面を繊細な装飾模様で飾り、独特の世界を創りあげました。
革命後、社会主義国家を担う子どもたちの教育が急務とされます。絵本は識字教育の有力な手段と考えられ、簡易製本の絵本が数多く出版されました。ロシア・アヴァンギャルド芸術の影響を受けた作家たちが、これまでない新しいタイプの絵本を生み出しました。
生き生きした同時代の子どもが登場し、彼らの喜びや社会の仕組みを描いた生活絵本、身近な材料で簡単にできる工作絵本、労働が輝かしい未来につながることを教える絵本、自然に生きる動物をとらえた絵本など、ロシア国内だけでなく、世界各国に影響を与えました。どの絵本にも、時代の勢いと子どもへの期待と愛情があふれています。
今回は都立多摩図書館のコレクションから、10点を御紹介します。

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