ページの先頭です

ページ内を移動するためのリンク
本文へ移動する

ここからグローバルナビです。

グローバルメニューここまでです。

6. 女庭訓御所文庫

女庭訓御所文庫の画像

Copyright (C) 2008 東京都立中央図書館特別文庫室 All Rights Reserved.
無断で転載・転用することを禁止します。

女庭訓御所文庫
下河辺拾水画 菊屋七郎兵衛 明和4(1767)刊
請求記号:井1864

源氏物語は女子の教養としても対象の一つであった。初等教育の教科書である往来物に登場するが、具体的には、ストーリーそのものよりも巻名、巻名に結びつく和歌、源氏香、物語の成立事情、紫式部の伝記といった断片的な知識が取り上げられている。
本書も書簡文を主体とするが、巻頭の付録的な扱いで、源氏香乃図と源氏貝和歌が掲載されており、その前には、紫式部石山記として、石山寺の絵とともに、式部の略伝と物語の執筆の事情が述べられている。
源氏香とは、種々の香木を焚いて、その香をかぎわけて名を当てる組香のひとつ。香の組み合わせを五本の縦線で表し、同じ香りを横線でつなぐことで五十二の図をつくり、これを源氏五十四帖の初帖「桐壺」と最後「夢浮橋」を除いた五十二帖にあてはめて名称とした。この模様は、江戸時代一般に浸透し、着物や工芸品、菓子の意匠にいたるまで広く取り入れられた。

ここからサイトのご利用案内です。

サイトのご利用案内ここまでです。