ページの先頭です

ページ内を移動するためのリンク
本文へ移動する

ここからグローバルナビです。

グローバルメニューここまでです。

8. 偐紫田舎源氏

偐紫田舎源氏表紙2編下の画像

偐紫田舎源氏表紙2編上の画像

偐紫田舎源氏本文挿絵の画像

Copyright (C) 2008 東京都立中央図書館特別文庫室 All Rights Reserved.
無断で転載・転用することを禁止します。

偐紫田舎源氏
柳亭種彦作 歌川国貞画 鶴屋喜右衛門 文政12-天保13(1829-1842)
請求記号:加12369

源氏物語の世界を室町時代に移し草双紙として翻案した長編作品。文政12年から38編(各編4冊)が刊行されたが、天保13年絶版処分を受けた。ほかに39編40編の草稿が存在する。主人公の光源氏にあたる光氏(みつうじ)の生活は、将軍家斉と大奥を写したのではないかと噂され、絶版の処分の一因との説もあった。
著者種彦は、既存の『源氏物語』の注釈書、俗解書などを参考にしながら、歌舞伎・浄瑠璃的な世界を取り入れ推理小説仕立ての作品としている。
掲出は二編上下冊の表紙と挿絵。下冊に結び文の艶書に見せかけて藤の枝につけた密書を差し出す光氏を、上冊にそれを受け取る被布姿の藤の方(藤壺の女御)を描く。挿絵は加茂神社の雷よけの守りである葵を三宝に乗せ、将軍足利義正に献上の後先を争う杉生と白糸の二人。打掛の柄に御所車と花車を描いて、葵の巻の車争いを暗示している。洒落た見立てだが、種彦は早々とこの趣向を使ってしまったため、後年後悔していることが、12編の序文に記されている。

ここからサイトのご利用案内です。

サイトのご利用案内ここまでです。