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5. 能狂百図 二編

能狂百図 二編

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能狂百図 二編
狂斎洞郁(河鍋暁斎)画 写
請求記号:加5896

能狂言に造詣が深く、自ら狂言も演じた暁斎の手になる絵本『猿楽図式』の稿本である。序題は「能狂図説」。二編とあるように初編『能狂百図』とともに文久年間に出版許可を得ていたようだが、刊行には至らず、初編は慶応3年『能画図式』と改題、奥付に「慶応丁卯新刻」と記しながら頓挫し、明治になってこのままの奥付で刊行されたと推測されている謎の多い資料。
二編は、明治40年になって静嘉堂蔵版として刊行されたが、稿本にあった文久元年の松亭金水の序文は付いていない上、画工名も削られている。巻頭には成斎老人、すなわち漢学者で歴史家の重野安繹の題字がある。重野を師として漢学を学び、静嘉堂文庫を創設した実業家岩崎弥之助は、趣味として能も嗜んだという。出版されずにあった二編を晩年刊行したのであろうか。

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