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伝習録
3巻　明徐愛等編　三輪希賢注　正徳2序（1712）刊　3冊
請求記号：125/KW/17

『伝習録』は、王陽明とその門人との問答や書簡をまとめたもので、陽明学の本質を知る基本書である。一齋は朱子学を修めるとともに陽明学も信奉したといわれる。
掲出は三輪希賢が校注した『標註伝習録』の欄外に一齋が主に朱筆で漢文または希に和文の書入れをおこなったもの。この一齋の書入れ部分が整理され正楷の書体で浄書されたのが『伝習録欄外書』（121/KW/35　［愛日楼読本欄外書］のうち）である。他にも一齋は、文政から天保にかけて『近思録』『論語』『孟子』など十種の欄外書を整理しており、これらは経学研究必須の書といわれている。