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4. しん工夫けん双六

しん工夫けん双六

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しん工夫けん双六
歌川国郷画 和泉屋市兵衛 安政4年(1857)刊 53.2×50.6cm
請求記号:025-S5

江戸の名所を題材とした双六も数多い。取り上げられる名所はそれほど大きな違いはないが、それぞれ趣向を凝らし変化をもたせている。
この双六は名所の絵を円形に並べ、「狐拳」を取り入れたところが珍しい。「狐拳」とは、じゃんけんと同じような遊戯で、グー・チョキ・パーの代わりに狐と庄屋と鉄砲(猟師)で勝負する。この双六では、各人が狐、庄屋、猟師の札を持ち、右回りと左回りの二手に分かれてコマを進め、出会うと狐拳のルール通りに勝負が決まり、負けたほうがお菓子などを差し出すといった遊び方をしたらしい。各区画にも拳をからめたものらしく、「王子」には「此所は狐休足して泊」、「吉原」には「庄屋どの見物に来りて此処へ一夜泊」と、いわゆる休みの指示にも工夫が凝らされている。
「上り」の文字が、そこに書かれた「上りたる花火の音に屋根舟の・・・」の狂歌の一部に組み込まれているのも洒落ている。

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