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6. 対面双六

対面双六の画像

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対面双六
刊 46.8×64.7cm
請求記号:加6578

芝居は近世を通じて人気の娯楽であったため、双六の題材にも多くとりあげられ、様々な種類が残っている。
この双六は、曽我狂言に登場する人物を各々役者の似顔で描き、傍らに役名と役者名を記している。ふり出しは、芝居茶屋の女が毛氈と煙草盆を持ち、客を案内する姿。茶屋を経由するのは上級の客で、ここに描かれているのは、大店の母娘であろうか。奉公人を連れての芝居見物である。
落款が記されていないものの、役者似顔は明らかに歌川系で比較的わかりやすい。役者名と似顔から役者の代数を特定し、その名前を使用していた時期などから絞り込み、この双六の成立年を推定してみると、このメンバーが全員江戸に揃うのは文化12年以外にはない。曽我狂言は毎年初春上演が恒例であること、双六も草双紙同様、正月に新版を売出すケースが多いことを考え合わせると、文化13年初春新版と考えてよいだろう。全員が同座(同じ劇場に出演)してはいないので、紙上での夢の競演である。

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