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2. 小さな親指姫

小さな親指姫の画像

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小さな親指姫 長田幹彦訳
アンデルセン御伽噺(模範家庭文庫)
冨山房 1917(大正6)年
請求記号:949/ア9/58

25編を収めた初めての本格的なアンデルセン童話集で、『模範家庭文庫』の一冊。当時イギリスではやった豪華なギフト・ブックの影響を受けた『模範家庭文庫』は、400ページを越える大本で、表紙、口絵、本文等に、多数の絵が収められている。編集に携わった楠山正雄は、優れた画家を起用するとともに、海外の絵も採用した。装丁も箱入で天金など、他に類を見ない豪華さで、児童書出版の歴史で特記される。高価であったため、購買者層は中流以上の家庭に限られたが、高い人気を得た。
本シリーズの挿絵を担当した岡本帰一は、西欧風の世界を自然に伸び伸びと描き、その後、絵雑誌『コドモノクニ』等で活躍する。当時、江戸の草双紙のなごりを残す絵が多いなかで、岡本の絵は、子供達に西欧風の世界を初めて見せたといえる。
訳者の長田幹彦は小説家。「小さな親指姫」は、魔法使いからもらう大麦を小麦に、その粒で咲く花のチューリップを鬱金香(うこんこう)、最後に登場する王子様を天使等に訳しているが、ストーリーは原作に忠実である。巻頭には、アンデルセンに関する解説が付されている。

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