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科学クラブ　エレベーターの話　三石巌作　岡落葉画
子供之友　第18巻11号
婦人之友社　1931（昭和6）年11月号

雑誌『子供之友』の紙面に「フラップ」の仕掛けを組み込んでいる。エレベーターの扉を開けると、中から乗客が降りてくる絵が現れる。扉の紙をめくることにより、時間の経過を表すとともにエレベーターの内部を見せている。エレベーターがまだ珍しかった時代に、井戸の水を汲み上げるつるべを例にとり、その仕組みを科学的に説明している。
折りたたまれた紙を開くと横長の画面が現れるフラップや折り畳みの仕掛けは、大正、昭和の絵雑誌にしばしば見られる。当館所蔵の『幼女画報』（大正10年5月）、『幼年画報』（大正14年2月）、『幼女の友』（昭和5年1月）では、折りたたまれた紙を広げると、名所「雪の親不知」や正月遊びを楽しむ子供たちが大きく描かれている。