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10.東都流行合巻競

東都流行合巻競の画像

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東都流行合巻競
安政3(1856)年刊 42×29cm
請求記号:加125-60

幕末の合巻(長編小説の一種)の番付です。
合巻は江戸時代、寛政の改革以後発展した小説の形式で、文政から天保(1818~1844)にかけてピークを迎えました。敵討物(かたきうちもの)を中心とした時代から、お家騒動の陰謀物、歌舞伎的脚色を強めた歌舞伎物が登場します。爛熟期には抒情味、艶情味が漂う作が登場し、曲亭馬琴(きょくていばきん)や柳亭種彦(りゅうていたねひこ)が活躍しました。このランキングは江戸っ子の合巻への案内書でもあり、好奇心を満足させるものでもありました。

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