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オオカミト七ヒキノコヤギ
『カナグリム（カナオトギ叢書　第4編）』　グリム原作　古閑八洲子著　江島武夫装幀　第一出版協会　1924（大正13）年
請求記号：943/グ1/63

児童文学者巌谷小波が監修し、江島武夫が装幀した「カナオトギ叢書」シリーズの1冊。一人読みを始めたばかりの子供に向けて作られ、目次も「ナカニ書イテアルオ話」と表記されている。
当時、学校での文字の教育では、漢文、漢詩の訓読に必須のカタカナから始まり、その後、ひらがなが教えられた。こうした背景もあり、13編のお話の前半11編はカタカナで、後半2編がひらがなで表記されている。文節でスペースがあけられた文章は簡潔で読みやすい。
西洋風な衣裳に長いマントをつけたオオカミが蔦の絡まる西洋風なドアをノックしている挿絵も楽しい。