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10.無礙[庵]集古帖

無礙
  [庵]集古帖

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今泉雄作編 貼込帖 2帖
請求記号:加1578

加賀文庫では、入手の経緯は不明ですが、岡倉天心と共に東京美術学校(現在の東京芸術大学の前身)を創立した今泉雄作(无礙庵(むげあん)と号す 1850-1931)の手になると見られる、古美術・考古に関する収集の貼込帖を所蔵しています。ここに挙げた「無礙 [庵]集古帖」はその一つで、「无礙庵」の印判を確認することができます。
今泉雄作は、明治10年に渡仏し、パリの東洋美術博物館主ギメーの知遇を得て同館の客員となり、帰国後は東京美術学校の創設に関わったほか、帝室博物館美術部長や大倉集古館館長などを歴任しました。書画や茶道など、幅広い分野に対する深い造詣を持って活躍した人物でした。
加賀文庫では同種の貼込帖として、このほかにも「無礙 [庵]集帖」7冊(請求記号:加1577)、「光悦文様」1冊(今泉雄作模写 加4836)、「無礙 [アン](庵の異体字)集古帖」2冊(加6202)を所蔵しています。
なお、写図などの貼込帖である「米胡集」(べいこしゅう 栗原信充編 加1531)という資料には、「栗原家蔵」という印と共に「无礙庵」の印が確認できます。国立国会図書館で所蔵している今泉雄作旧蔵資料にも、栗原信充が関わった資料が含まれているということです(*)。書名は「米」と「胡」即ち「糊」で、貼込帖という謎でしょうか。

*大沼宜規「今月の一冊 国立国会図書館の蔵書から 故実家栗原信充の研究資料(武具・馬具)―『古今要覧稿』の材料を中心に」 国立国会図書館『国立国会図書館月報』 572号 2008.11 p.2-3

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