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御伽ポンチ　花咲太郎

表紙は色刷りで、中は白黒。短編集ではなく、1冊を通して1つの話が展開されるタイプの絵本。
「犬かひ（犬飼）太郎」という主人公の少年が、「悪垂（あくたれ）」「わん白（わんぱく）」「鼻垂（はなたれ）」の3人にいじめられていた犬を助け、その犬の恩返しによって財産を築くという話で、昔話の「花さかじい」を模倣した筋立てになっている。後半では、主人公の太郎が県知事の前で枯れ木に花を咲かせ、「花咲」の姓と「金一万円」「白黒斑ちりめん（犬）」を賜るという立身出世譚になっている。