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3. 弘法大師年譜和讃

弘法大師年譜和讃の画像

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弘法大師年譜和讃 こうぼうだいしねんぷわさん 但観著 2冊 宝暦9年(1759)刊
請求記号:井1349

「和讃」とは、和語による仏教歌謡の一種で、諸仏・祖師・教典などをほめたたえる讃歌です。本書は、弘法大師の誕生から入定に至るまでを、霊験譚を交えつつ七五調でうたった、叙事詩的な性格の編年体の長編和讃です。序によると、下総佐原の新義真言の僧侶である著者但観(たんかん)が教化のために作った旨の記述があり、近世の関東における布教活動の一端が窺えます。
本文とは別に、上中下段の三段の場面に分かれた挿絵全8枚が挿入されており、絵解きに使われる「絵伝」(えでん)と呼ばれる掛幅画の一部のような構成になっています。絵解きとは、中世中期以降、各宗派の寺院などで庶民に向けた宣伝のために行われていたもので、高僧の絵伝を掲げてその生涯や霊験等を語りました。中世以来の高僧の絵伝や、近世以降の絵入版本には、弘法大師に関するものが多く見られ、本書もそれらとの影響関係にあることが考えられます。

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