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9. 懐中雑記

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懐中雑記 かいちゅうざっき 井上哲次郎著 写 2冊
請求記号:井1773

井上哲次郎の、ドイツ留学を中心とするヨーロッパ滞在期と、帰国後の1年10か月とにわたる自筆日記です。第1冊は明治17年(1884)2月15日から明治22年(1889)12月31日まで、第2冊は明治23年(1890)1月1日から明治25年(1892)8月31日までの記述です。この『懐中雜記』は、明治から昭和に至るまでの井上の現存する日記(全89冊)のうち最初の2冊であり、続く部分は東京大学文書館と文京区立小石川図書館に所蔵されています。随所に見られる欄外の書き込みや補筆、楷書と走り書きとの混在などから、メモに基づいて後に所々でまとめて書き写したものと見られています。
本日記には、恩師で東洋美術研究家のフェノロサや同時期留学中であった森林太郎(鴎外)、原敬、また新進気鋭の日本文化の研究者カール・フローレンツとの交流などが記され、「孝女白菊詩訳成ル、独乙博言博士Florenz之を訳す」(掲出、明治20年(1887)2月13日条)といった記述も見えます。

<参考文献>
福井純子「井上哲次郎日記1884-90『懐中雜記』第一冊」 東京大学文書館『東京大学史紀要』11号 1993.3 p.25-63
同「井上哲次郎日記1890-92『懐中雜記』第二冊」 東京大学文書館『東京大学史紀要』 12号 1994.3 p.1-35

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