ページの先頭です

ページ内を移動するためのリンク
本文へ移動する

ここからグローバルナビです。

グローバルメニューここまでです。

10.千代田之御表 将軍宣下

千代田之御表 御謡初の画像

Copyright (C) 2017 東京都立中央図書館特別文庫室 All Rights Reserved.
無断で転載・転用することを禁止します。

千代田之御表 将軍宣下 楊洲周延(ようしゅうちかのぶ)画 明治30年(1897) 大判錦絵3枚続
請求記号:東614-C1-15

将軍宣下(せんげ)は徳川宗家の当主が征夷大将軍に任命される儀式で、江戸幕府の礼典の中でも最も重要なものでした。三代将軍の徳川家光までは上洛して行われていましたが、四代将軍家綱以降は、江戸城に勅使を迎えて儀式が執り行われました。大名は、この日のために槍や挟箱(はさみばこ)を初めとする道具を新調し、普段よりも供連れの人数を増やしたそうです。
将軍は、黒書院で装束を整え、白書院で御三家や上位の大名の挨拶を受けた後、大広間で勅使・院使によって届けられた宣旨を披見・拝礼しました。式後、諸大名・旗本と対面しましたが、大名たちは頭を上げてその姿を見ることはできず、老中が代表して祝賀の意を伝えるのみでした。
こうして征夷大将軍は、軍事権、政治権、立法権などを掌中にしました。格式が明確化された舞台"大広間"、その大広間に家格順で平伏する大名たち、その中で、武家の最高権力者として君臨したのです。

こちらの資料は、「東京都立図書館デジタルアーカイブ(TOKYOアーカイブ)」でもご覧いただけます。

また、将軍宣下の際の様子は、特別コレクション第44回で紹介した「徳川盛世録」にも描かれています(クリックすると、リンクが開きます)。

ここからサイトのご利用案内です。

サイトのご利用案内ここまでです。