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災害対策

2021年10月更新

資料防災マニュアル

以前より設置されている「防災マニュアル」とは別に、平成25年度、資料救済に特化した「資料防災マニュアル」を設置しました。これは「東京都立図書館運営方針」(平成14年4月1日)、「東京都立図書館資料保存方針」(平成14年7月15日)、及び「東京都立図書館資料保存ガイドライン」(平成22年8月1日)に基づき、都立図書館の資料を将来にわたり適切に保存していくことを目的に、地震及び風水害等の災害により図書館資料に被害が発生した場合の対処方針を定めたものです。今後、状況に応じて適宜見直しや追加を行っていく予定です。

※ 動画を閲覧する際に東京都公式Youtubeページへ移動します。閲覧環境によって動画が再生できない場合があります。あらかじめご了承ください。

基本的な考え方

人命が優先されることが大前提である。資料の救済は安全が確認された後に行う。
自治体が公開しているハザードマップ等から、都立図書館において想定される災害によって資料が被る災害のうち、まず水濡れ、落下、蛍光灯等のガラス飛散について対策を考える。

三つの特徴

  1. 資料が受ける被害からマニュアルを作成
  2. 水濡れ、落下による資料破損、ガラス飛散に対する緊急度は同一ではないことを明記
  3. 水濡れ資料の対応について、塗工紙への対応に着目
    <参考資料>
    眞野節雄 佐々木紫乃「水濡れした塗工紙にどう対処するか〜塗工紙の固着に関する考察と現場での具体的な対応〜」文化財保存修復学会35回大会 研究発表ポスター(2013年)

構成

本来対策は、予防・準備・緊急対応・復旧の4段階に分けて構成されるべきであるが、まずは、「明日にでも発生するかもしれない災害」に対しての「準備」「緊急対応」を中心とした。また、水濡れ資料の救済時に必要な道具類をまとめ、「被災資料救済セット」として館内に配置している。

資料防災マニュアル

以下に都立図書館資料防災マニュアルを紹介します。なお、ここに掲載したマニュアルは、都立図書館固有の組織名を一般的な名称に変更するなどの加工をしています。

  1. 水濡れ(水損)マニュアル
  2. 地震による資料落下、ガラス飛散対応マニュアル
    参考:「蛍光ランプが破損した場合」(日本照明工業会)
  3. 別紙1 被災資料救済セット
  4. 別紙2 トリアージフロー図
  5. 別紙3 自然空気乾燥法
  6. 別紙4 脱気(脱酸素)処理法
  7. 別紙5 被災記録票

また、冷凍庫、汚水吸引掃除機も準備しています。
なお、年1回館内で実施している防災訓練の際、職員に向けて、資料防災マニュアルの説明と自然空気乾燥法の訓練を行っています。

説明会の様子の写真

説明会の様子

冷凍庫

冷凍庫

汚水吸引掃除機

汚水吸引掃除機

参考

・眞野節雄編著『水濡れから図書館資料を救おう!』日本図書館協会 2019
・眞野節雄「資料を災害から守り、救うために」『専門図書館』 No.289, 2018, pp.27-32
・眞野節雄「資料を守る。救う。伝える。」『図書館雑誌』Vol.113.no.3, 2019, pp.27-32
・眞野節雄「災害から資料を守り、救うために」『図書館界』Vol.71.no.2, 2019, pp.27-32
・佐々木紫乃「水に濡れた資料を救う方法」『学校図書館』第840〜842, 2020

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